2022/04/14
異なる空間周波数のMTFカーブを比較する件に関して、またまた同じ方より以下のお便りを頂きました。
こちらのコメントをしたものです。
反応していただきありがとうございます。これに関しては↓のニコンのMTF曲線の説明の下の方に似たようなことが書いてあります。
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/mtf.html> NIKKOR 1マウントレンズの空間周波数は「20本/mm」と「60本/mm」とを公表しております。
> NIKKOR 1マウントレンズでは「20本/mm」によって上述の「10本/mm」と同じことを評価することができ、同様に「60本/mm」によって上述の「30本/mm」と同じことを評価することができます
早速ニコンの当該URLを確認した所、以下との事です。
MTF曲線とは
MTF(Modulation Transfer Function)は、レンズ性能を評価する指標のひとつで、レンズの結像性能を知るために、被写体の持つコントラストをどの程度忠実に再現できるかを空間周波数特性として表現したものです。
オーディオの分野では、原音の情報を機器が如何に忠実に再生するかを周波数特性を用いて判断しますが、光学の世界では空間周波数(Spatial frequency)を用います。空間周波数(本/mm)は1mmあたり何本のパターンがあるかを示します。
ここに掲載のMTF曲線は、空間周波数を特定の値(10本/mmと30本/mm)に固定した状態で、横軸に像高(画面中心からの距離mm)をとり、縦軸にコントラストの値(最大値1)を示したものです。各レンズに対応するMTF曲線は、絞り開放の場合に対応し、空間周波数10本/mmに対応する曲線を赤線で、空間周波数30本/mmに対応する曲線を青線で示しています。
軸外像高では非点収差の影響でS方向(サジタル方向:放射方向)とM方向(メリジオナル方向:同心円方向)で、コントラストの変化が異なってきます。一般に、10本/mm の曲線が1に近いほどコントラストがよくヌケの良いレンズになり、30本/mmの数値が高いほど高解像なレンズといえます。
なお、レンズ性能につきましては、ボケの評価や、色にじみ等 、MTFでは判断できない評価項目もあります。従いまして、MTFは性能を評価する尺度のひとつとしてご利用下さい。
■ NIKKOR ZレンズのMTF曲線における横軸は、歪曲補正後の像高を示しております。■ NIKKOR 1マウントレンズの空間周波数は「20本/mm」と「60本/mm」とを公表しております。
NIKKOR 1マウントレンズでは「20本/mm」によって上述の「10本/mm」と同じことを評価することができ、同様に「60本/mm」によって上述の「30本/mm」と同じことを評価することができます。
これを読んで、皆様はどう理解されますでしょうか?
①空間周波数の20本/mmと10本/mmのMTF曲線は、比較して良い。
②空間周波数の20本/mmを、上記文面の10本/mmと置き換えて読んでも良い。
判断はお任せします。
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