目次
はじめに
先日下のブログでご紹介しました様に、DVDの動画はSDクラス(720×480)の解像度です。
それでもFHDのモニターに表示すると、拡大されてFHDの動画の様に見えてしまいます。
という事は、表示(プロパティ)上ではFHDとありながら、実際はSD動画を拡大してFHD動画となっている場合も十分考えられます。
そうなると、本当にFHDの解像度で撮られた動画かどうか、どうやって見分ければ良いのでしょうか?
思い付くのは、動画を拡大して全く同じ色の画素が複数連続して並んでいるかどうか確認する方法ですが、画像が拡大されて同じ色の画素が並んでいるのか、それともタマタマ同じ色の画素が並んでいるのかを判断するのは容易な事ではありません。
それで思い付いたのは、動画の解像度を一度1/5(853×480)にリサイズし、それをオリジナルの動画と比較してみるのはどうでしょう。
それでもし差が無ければ、その動画の実際の解像度は1/5程度だったという事が分かるのではないでしょうか。
という訳で、早速その推論が正しかどうか検証してみます。
検証
先ずFHDで撮った動画を1本用意して、その一部分を拡大したのが下の画像です。
次にこれを解像度1/5のWSD(853×480)の動画にリサイズしたのが下の画像になります。
ご覧の通り、明らかに解像度の劣化が見られます。
という訳で、この動画は間違いなくWSD(853×480)より高解像度で撮られた動画だという事が分かります。
次にこのWSD(853×480)の動画を拡大して、またFHDの動画に戻したのが下の画像です。
するとご覧の通り、見た目の解像度は変わらないと言って良いでしょう。
更にこれを再びWSD(853×480)の動画にリサイズします。
するとご覧の通り、僅かながら解像度が低下がみられます。
ここでもし解像度の変化がなければ、③の動画は解像度の低い動画をFHDに拡大(リサイズ)した動画だと断言できたのですが、残念ながらそこまでは至りませんでした。
ただし①と②の変化量と比べればかなり小さいので、③の動画はFHD本来の解像度の動画ではないかもしれない、という事くらいは言えるかもしれません。
結論
結論としては、以下の通りです。
元々FHDで撮られた動画を1/5にリサイズすると、明らかに解像度の低下が認められる。
ところが、元がWSDの解像度しかない動画をFHDに拡大した場合、それを1/5にリサイズしてもその差は僅かである。
このためその動画本来の解像度を知りたければ、その動画を縮小側にリサイズして解像感に変化があるかどうかで確認できそうである。
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