どうしても以下の一文が気になります。
有効約2410万画素の解像力
新開発CMOSセンサーは有効画素数最大約2410万画素。映像エンジンDIGIC X、RFレンズという主要デバイスを最適化する一貫開発体制により、解像感、高感度性能、光学特性、すべての要素から高画質を追求しました。画像の中心から周辺まで鮮明で、画素数で上回るEOS 5D Mark IVをしのぐ解像性能※を実現しています。
※ISO12233準拠のCIPA解像度チャートでの評価、ピクチャースタイルの初期条件にて。
上はEOS R3に関するキヤノンの公式HPの抜粋なのですが、この中の画素数で上回るEOS 5D Mark IVをしのぐ解像性能という一文がどうしても気になります。
ご存知の様に、EOS R3は2400万画素でEOS 5D Mark IVは3000万画素と、画素数は1.25倍も異なるのです。
また先代より優れているというのは良くある常套句なのですが、EOS 5D Mark IVは未だに現行機として売られているのです。
にも関わらずEOS R3の方が解像性能は上だと、キヤノン自身が語っているのです。
もし3000万画素機と2400万画素機のどちらがより高解像度ですかと訊かれれば、恐らく100人中100人が3000万画素機だと答えるのでしょう。
或いは写真を大伸ばしにするのならば、3000万画素機と2400万画素機のどちらが有利かと尋ねられれば、これまた100人中100人が3000万画素機だと答えるのでしょう。
ところがあのキヤノンが、自社の元主流機を引き合いに出してまで、そんな事はないと断言したのです。
これはもしかしたら快挙ではないでしょうか。
そう言えば、以前は高級機ほど高画素だったのが、最近のキヤノン機に於いてはその傾向が変わってきています。
例えば、一眼レフの撮像素子を流用したEOS RやEOS RPが3000万画素や2600万画素だったのに対して、その上位機種であるEOS R6やEOS R3は2000万画素と2400万画素です。
徒(いたずら)に画素数を追う時代は終わったという事を、メーカー側が態度だけではなく言葉で示した事はかなり意義深い事ではないでしょうか。
何しろ、そんな事を幣サイトが言っても、誰一人信じてはくれないでしょうから。
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