2022/09/07
実に興味深い。
Photo Rumorsによれば、キヤノンドイツが中国のレンズメーカーであるViltrox社に対して、特許権及び意匠権侵害を理由に、キヤノンの知的財産権を侵害する全ての行為の停止を要請したとの事です。
一方ご存知の様にソニーは、ライセンス契約したサードパーティーに対してEマウント情報を開示していますし、どうやらニコンも(従来の方針を変えて)タムロンに対して同じくライセンス契約を結んでZマウント情報を開示した様です。
そうなると、果たしてキヤノンのクローズ対応と他社のオープン対応では、今後どちらが自社にとって有利に働くのでしょうか?
普通に考えれば当然オープン化なのでしょうが、弊サイトとしてはマイクロソフトとAppleの戦略を思い出さずにはいられません。
ご存知かもしれませんが、1990年代Appleの売り上げが低迷し、リストラの報道ばかりが紙面をにぎわせていました。
真偽のほどは不明ですが、一時期はソニーやキヤノンへの身売り話もあったという噂まであったほどです。
一方マイクロソフトはWindowsの拡販によって、正に飛ぶ鳥の勢いでした。
にも関わらず、その当時のAppleは相変わらず互換Mac叩きに現(うつつ)を抜かしていたのです。
当然ながらその当時は、Mac OSをオープン化さえしていれば、こんな事にはならなかったのにと思ったのですが、それは大きな間違いでした。
何しろ、現在時価総額世界一の企業はそのAppleなのですから。
だからと言って、クローズ対応の方が賢明だという気は毛頭ありません。
お伝えしました様に何しろ一時期Appleは、瀕死の状態に陥(おちい)り、一方マイクロソフトは我が世の春を謳歌していたのですから。
そんな訳で、(未来は誰にも分からないのと同様に)クローズとオープンのどちらが良いかはその時の状況次第で、結局のところ誰にも分からない、というのが幣サイトの結論です。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。