目次
はじめに
以前お伝えしました様に、JPEGファイルの容量でノイズレベルを定量的に比較できそうなので(詳細はこちら)、EOS R8についても同じ様に調べてみました。
先ず下は、高感度撮影時のノイズ低減をOFF、長秒時露光のノイズ低減をOFF、明瞭度を0、オートライティングオプティマイザをOFF、ピクチャースタイルを風景としたときのものです。
これを早速EOS R6と比べたい所なのですが、それは後回しにして前記したカメラの設定条件を変えるとノイズレベルはどうなるかを調べてみます。
高感度撮影時のノイズ低減
それでは先ず、高感度撮影時のノイズ低減を標準に変更したときと比べてみたいと思います。
オレンジのラインが標準にしたときですが、明らかにノイズが低減しています。
興味深いのは、高感度撮影時と謳っていながらISO400辺りからノイズ低減が働いている事です。
なおノイズ低減処理を行なえば、当然ながらノイズは少なくなるものの、ディテールが潰れて塗り絵の様になってしまいますので、掛ければ良いというものではありません。
長秒時露光のノイズ低減
それでは次に長秒時露光のノイズ低減だけをONしてみます。
するとご覧の通り、基準のブルーのラインと完全に重なってしまいました。
ISO50のときのシャッタースピードが0.5秒なので、速いシャッタースピードでは全くノイズ処理を行なっていない様です。
もっと低速の場合は、別途調べてみたいと思います。
明瞭度
次は基本に対して、明瞭度だけを-4に設定してみます。
明瞭度とは細部のコントラストを調整して、シャープにしたりボカしたりする画像処理です。
すると僅かながらノイズが低減する事が確認できます。
オートライティングオプティマイザ
最後はオートライティングオプティマイザだけを強めにしてみます。
するとご覧の通り、基準のブルーのラインと完全に重なってしまいました。
画像が以下の様な暗いボケたものですので、オートライティングオプティマイザが働く状況ではないのですが、その場合はノイズに一切影響しない様です。
まとめ
以上をまとめると以下の様になります。
1. 高感度撮影時のノイズ低減は、ISO400辺りからノイズ低減が働いている。
2. 長秒時露光のノイズ低減は少なくとシャッタースピード0.5秒より速ければ働かない。
3. 明瞭度は僅かながらノイズに影響する。
4. オートライティングオプティマイザは、別途働くときに測定する必要がある。
これ以外にも、ピクチャースタイルもノイズレベルに影響する可能性があるので、今後はこの辺の条件も合わせてEOS R6と比較してみたいと思います。
キヤノンの長秒時露光時のノイズ低減が働くのはシャッタースピード1秒以上です
そうでしたか。