2021/12/05
レンズに固着したフィルターを外すのは本当に大変です。
ネットで調べると、フィルターとレンズに両面テープを貼って、それを掴んで外すとか、ゴム手袋をして外すとかといった記事が見受けられます。
或いは以下の様な専用工具を購入して外すのが、一般的でしょうか。
またどうしても外れない場合は、止むにやまれず、フィルターのガラスを割って取り外した方もいる様です。
ところが、もっと簡単に外す方法があるのです。
それが下にあります、ゴムのマットを使う方法です。
既に擦れた跡が残っているので、使い方は凡そ察しがつくことでしょう。
その通り、使い方は至極簡単です。
レンズをフィルター面を下にしてマット上に置き、レンズをマット面に押し当てながら回転させるだけです。
そうすれば、パキッという気持ちの良い音と共にフィルターが緩みます。
その爽快な事。
昔風に言えば、3点ビハインドの9回裏に逆転サヨナラ場外満塁ホームランを打った様な気分です。
ではこの方法で何故簡単に外せるかと言いますと、そもそも固着したフィルターを外そうとして外れないのは、フィルターの外枠を強く掴むため、フィルターの外枠が歪んで(変形して)益々ネジが食い込んでしまうからです。
すなわち、自分では必死にフィルターを緩めようとしているのですが、(強く掴めば掴むほど)逆にフィルターを外れない様にしているのです。
このためフィルターを外す際は、フィルターの外枠をそっと掴んで回す、或いは手のひら全体でフィルターの前面をレンズ側に押しながら回すのがコツです。
ゴムマットを使えば、フィルターの外枠を歪ませる力は一切掛からないので、固着したフィルターでも容易に外れるという訳です。
今までにこの方法で外れなかったフィルターはないので、フィルターを取り付けるときも然程用心しないで締め付けられます。
ところで先ほどご紹介したゴムのマットですが、実はこれはマミヤRB67の蛇腹フードに付いていた付属品なのです。
ですので、その昔中判カメラをお使いの方なら、この方法をご存知ではないかと思います。
このゴムマットは、ホームセンターに行けばあると思うのですが、百円ショップに代用できそうな物がありますのでご紹介します。
それは用紙の裁断に使用するカッターマットです。
これもそこそこ摩擦抵抗があり弾力もありますので、恐らくカキーンカキーンとホームランを量産できる事でしょう。
ただしこの方法には1点問題があります。
それは、フィルターの前枠が回転するPL(偏光)フィルターには使えない事です。
そんな訳で、PLフィルターを締め付ける場合は、十分ご注意願います。
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