天下無敵のGodox TT350c

2022/03/13

よもや中華製ストロボを褒める日が来るとは、夢にも思いませんでした。

EOS R6とGodox TT350c

既にご存知かもしれませんが、GodoxのTT350は本当に優れものです。

当初は単に安くて小さいのだけが取り柄のストロボと思って購入したのですが、いざ使ってみるとこれより便利なストロボは純正品を探しても見つからないではありませんか。


キヤノン用

ニコン用

ソニー用

フジフィルム用

OMDS用

何しろ単三電池2本で駆動できる小型軽量タイプでありながら、使いたい機能のほぼ全てを網羅しているのですから。

具体的には、照射角は24mmから105mmに自動で切り替わり、上方90度と水平270度の首振りが可能で、ワイドパネルとキャッチライト用の白色板を内蔵し、先幕/後幕シンクロの切り替え及びハイスピードシンクロも可能で、当然ながらTTL調光も可能で、マニュアル発光で1/128の減光も可能といたせり尽くせりなのです。

試しにこれをキヤノンの純正ストロボ達と比べると、以下の様になります。

キヤノンのストロボ軍団(左から600EX II-RT、430EX II、320EX、270EX、90EX)
項目 TT350 600EX II-RT 430EX II 320EX 270EX 90EX
ガイドナンバー 35 60 43 32 27 22
照射角可変 ●24-105mm ●20-200mm ●24-105mm ▲24mm
/50mm
▲28mm
/50mm
上下バウンス
左右バウンス
ワイドパネル内蔵
白色版内蔵
TTL自動調光
M発光量調整 ●1/128 ●1/128 ▲1/4 ▲1/4 ▲1/4 ▲1/4
AF補助光
無線親機
無線子機
単三電池 2本 4本 4本 4本 2本 単四2本
重さ 200g 435g 320g 275g 145g 50g

上の表を見て頂ければ、TT350がいかに優れているか一目瞭然でしょう。

特筆すべきは、この大きさで無線親機と無線子機の両方の機能を備えている事です。

このためGodoxの無線対応のストロボであれば、キヤノン用だろうがニコン用だろうが、全て同調発光させる事が可能なのです。

それでいて価格は断然安いのですから、文句の付け様がありません。


600EX II-RT

430EX III-RT

320EX

270EX II

90EX

以前なら中華製ストロボを迂闊に褒めると、色温度がどうの、信頼性がどうの、技適マークがどうのという話が出てきたのですが、ここまでやられると完全に市民権を得た感じです。

またついでに言うと、以下の様な延長ケーブルまであるので、ほんの少しストロボの照射位置を変えたい場合にも重宝します。


キヤノン用

ニコン用

ソニー用

とは言え、問題が無い訳ではないので、それも合わせてお伝えしておきます。

先ずEOS R6で使うと、何故かストロボのAF補助光が光らないのですが、カメラ側のAF補助光が使えるので何とか対処できます。

また連続でフル発光すると発光面が焦げるのですが、下手に昇温防止の保護回路が働いて、いきなり使えなくなるよりマシと言うものです。

なおこの熱に伴ってか、ストロボ照射角のズーム機構がちょくちょく動かなくなるのですが、(昔ながらの手法で)ヘッド部を手で軽く叩くと治ります。

そんな訳で、保険で残していたキヤノンの純正ストロボは、近々処分してしまおうと思う今日この頃です。

 

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