高画素と低画素の写真をモニターに映したらどちらが見栄えが良いのか?

はじめに

突然ですが問題です。

4000万画素の写真と2400万画素の写真があったとして、これを4Kモニター(800万画素)に映すとどちらが綺麗に見えるでしょうか?

そう訊かれれば、恐らく100人中98人くらいが、どちらも同じ様に見えると思われる事でしょう。

実は弊サイトでも、常々見え方は同じだと述べてきました。

ところがよくよく考えてみると、そうではなかったという話をしてみたいと思います。

オーバーサンプリング

ご存知の様に高画素の写真をそれより低画素のモニターに映し出すには、写真をモニターの画素数にリサイズしなければなりません。

リサイズには2種類の方法があります。

その一つは、近接する画素のデータを合算してその平均を出して1画素とする方法です。

簡単な例を挙げれば、4画素の平均値を出して、それを1画素とすれば簡単に1/4にリサイズできます。

これは動画のリサイズ方法で言う所のオーバーサンプリングで、もし4000万画素の写真を800万画素にリサイズするとすると、近接する5画素のデータを平均して1画素と扱えば、800万画素にリサイズできます。

また2400万画素でしたら、近接する3画素を1画素と扱えば良い事になります。

この場合、理論上画質も解像度にも両者に差はありません。

ただし現実的には、配線等の隙間が必要ですので、低画素の方がより受光面積が大きく、画質的には有利と言えます。

画素間引き

そしてリサイズのもう一つの手法が、画素間引き(正確には画素間引き+画素加算)です。

下の場合、列と行をそれぞれ3ラインの内1本を間引けば、画素数は4/9になります。

このため4000万画素の写真を800万画素にリサイズするには列と行をそれぞれ1/2.2に間引き、2400万画素は1/1.7に間引く事になります。

そうなると当然ながら、4000万画素の方が間引く量が多くなり、画質も解像度も悪くなります。

こればっかりはモニターの設計者に訊くしかありませんが、恐らくどのモニターも処理が簡単な間引きでリサイズを行なっているのでしょう。

まとめ

いずれにしろ結論としては、高画素と低画素の写真をモニターで見比べた場合、高画素の写真が高画質で高解像度に見える事はないと言えます。

すなわち、モニターで見る場合、高画素より低画素の写真の方が見栄えは良いという事です。

 

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