キヤノンの凋落が表面化してきた

キヤノンの凋落振りが、日に日に表面化してきました。

先日はヨドバシカメラにおける12月上期の売り上げランキングをお伝えしたのですが、今回はマップカメラの年間売り上げランキングです。

マップカメラの2023年カメラ売り上げランキング

1位: Nikon Z 8
2位: Canon EOS R6 Mark II
3位: Nikon Z f
4位: SONY α7RV
5位: SONY α7IV
6位: SONY α7C II
7位: RICOH GR IIIx
8位: FUJIFILM X-S10
9位: Panasonic LUMIX S5II
10位: FUJIFILM X-T5

それによるとご覧の通りで、キヤノンのカメラがトップ10にたった1台しか入っていないのです。

キヤノン機で唯一トップ10に入ったEOS R6 MarkII

こんな事が未だかってあったでしょうか?

単月でしたらあったかもしれませんが、年間でたった1機種なんてさすがに無かった事でしょう。

とは言え、思い当たる節は多々あります。

詳細は下の記事を見て頂くとして、電源スイッチを左肩に持ってきたり、背面モニターはバリアングル一辺倒で、使いもしない高価な瞳AFやマルチアクセサリーシューを搭載したり、SDR動画はH.265で撮れないし、動画サーボAFは異常に遅いし、未だに4K120Pを撮れる機種は1台も無いしと、市場のニーズとかけ離れた事ばかりやっているからです。

キヤノンの迷走

そもそも動画に特化したモデルが1台も無いというのは、どうみてもあり得ない事でしょう。

ついでにレンズの売り上げランキングを見ると、もう情けなくなってしまいます。

マップカメラの2023年交換レンズ売り上げランキング

1位:NIKKORZ 24-120mm f/4 S
2位:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2(ソニーEマウント用)
3位:NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR
4位:SONY FE 20-70mm F4 G SEL2070G
5位:TAMRON 28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD/Model A071SF (ソニーEマウント用)
6位: Canon RF50mm F1.8 STM
7位:SIGMA C 18-50mm F2.8 DC DN (フジフイルムXマウント用)
8位:NIKKOR Z 26mm F2.8
9位:SONY FE 24-70mm F2.8 GM II SEL2470GM2
10位:SONY FE 50mm F1.4 GM SEL50F14GM

ご覧の通り交換レンズにおいても、ベスト10に入ったのは1本だけです。

それもRFレンズの中で一番安い(撒き餌とまで呼ばれる)RF50mm F1.8 STMだとなると、もう泣けてきてしまいます。

という事は、このRF50mm F1.8 STM以外、魅力的な交換レンズがキヤノンには無いという事を表しているのです。

それはそうでしょう。

何しろ、一般人には決して手の届かない様なVIPご用達の超大三元ズームレンズを造ってみたり、ほぼ全数の広角レンズに無駄としか言いようのない手ブレ補正機構を入れてみたり、コントロールリングは使い難いレンズ先端に持っていったり、無駄なズームレンズのロック機構を付けたり、未だにパワーズームレンズは1本も無いと、これまた市場のニーズとかけ離れた事ばかりやっているのですから。

この先どこまで落ち込めば、気が済むのでしょう?

実際ここで指摘した問題点は、一朝一夕には解決できないものばかりです。

正直怖くなります。

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