小学生でも分るカメラのドットとピクセルの違い

さていよいよ佳境に入ってまいりました。

次なるお題は、デジタルカメラにおけるドットとピクセルの話です。

どなたもお存じの通り、カメラの撮像素子はKodakのベイヤーさんが考案したベイヤー配列が元になっています。

ではこの赤青緑のフィルターの下の受光素子は、ドットと呼ぶべきなおのでしょうか?

それともピクセルと呼ぶべきなおでしょうか?

当然ながらカメラの仕様書には、しっかりピクセルと書かれているのですが、この1つの受光素子が読めるのはある一色の光の明るさでしかありません。

だったらこれは本来ドットと呼ぶべきではないでしょうか?

にも拘わらず、何故これをフルカラーを表現できるピクセルと呼ぶのでしょうか?

答えを言ってしまいますと、撮影している最中は確かにドットなのです。

ところがこれを一旦カメラが取り込んで(映像エンジンが取り込んで)、JPEGファイルに変換した瞬間にフルカラー情報を持つピクセルに代わるのです。

では1色の情報しか持たない1ドットが、どうやって3色の情報を持てる様になるかと言えば、周囲の別の色のドットから、足りない色情報を借りてくるからです。

このため、RAWファイルに入っているのは、ピクセルではなくドットと呼んだ方が正確かもしれません。

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