キヤノンの迷走

はじめに

キヤノンは一体何を考えているのでしょうか?

どうも最近やる事なす事が、市場のニーズと大きく乖離している様に思えてなりません。

既に記事にしているものもあるのですが、それらをまとめてご紹介したいと思います。

市場と乖離した交換レンズ

先ず直近では、RF24-105mm F2.8 L IS USM(50万円)RF100-300mm F2.8 L IS USM(150万円)です。

買えない者のヒガミに聞こえるかもしれませんが、もしそれなりのお金があっても、こんなレンズは全く欲しいとは思いません。

何しろRF24-105mm F2.8 L IS USM50万円もしますが、一般的大三元の標準ズームレンズであるRF24-70mm F2.8 L IS USM30万円です。

そうなると70mmを105mm(1.5倍)に延ばすだけで、20万円も余計に掛かるのです。

おまけに間違いなく撮られている方が、望遠レンズで撮られていると勘違いしてしまいます。

またRF100-300mm F2.8 L IS USMにしても、恐らく市場の大多数の方が待ち焦がれていたのは単焦点のRF300mm F2.8 L IS USMでしょう。

にも関わらず、何故こんなに大きくて重くて高い(150万円もする)ズームレンズを出したのでしょうか?

ほぼ同時期に発表されたソニーのFE 300mm F2.8 GM OSS(85万円は、世界最軽量の1470gを実現しており、市場が待ち望んでいたのは正にこれでしょう。

つい最近発売された1.5kgのソニーのFE 300mm F2.8 GM OSS

おまけにキヤノンのズームレンズは、ドロップインフィルターも使えなくなったので、φ112mmの高価なフィルターを買わなければならないのです。

これって本当にユーザーの事を考えているのでしょうか?

無用なマルチアクセサリーシュー

続いてはマルチアクセサリーシューです。

明らかにソニーのマルチインターフェースシューの真似っこなのですが、何でこんな無用な長物を採用したのでしょう。

嫌だったら使わなければ良いと思われるかもしれませんが、この使いもしない物にお金を払わせられる身にもなって貰いたいものです。

おまけにもし端子に水でも入って錆びらせた日には、不良品扱いになってしまい売却時に値切られます。

使いもしない物に気を使わなければいけないなんて、こんなおかしな話はないでしょう。

更にです。

EOS R50に至っては、これが追加されたのに伴い従来のホットシューの機能まで削除されたため、このままでは他社製ストロボはおろか、マルチインターフェースシュー非対応の純正ストロボすら使えないのです。

従来のホットシューの端子が削除されたEOS R50

そして更にオカシイのは、EOS R100に至っては、従来のホットシューが装着されているのです。

従来のホットシューが残されたEOS R100

だったらEOS R50にも従来のホットシューを装着すべきでしょう。

もう支離滅裂ではありませんか。

旧態依然の商品構成

カメラの商品構成も旧態依然です。

カメラがバカ売れしていた時代ならともかく、今どき(専用レンズは暗いズームレンズが4本しかないのに)、何故APS-Cサイズ機が4機種も必要なのでしょうか?


EOS R7
3250万画素
2022/6

EOS R10
2420万画素
2022/7

EOS R50
2420万画素
2023/3

EOS R100
2420万画素
2023/6

おまけに各機種の違いは、ボディー内手振れ補正の有無だとか、筐体の材質の違い程度にしておけば良いものの、一眼レフ時代のヒエラルキーと同様に、コストに全く関係ない連写速度や動画性能まで変えるので、何が何だか分からなくなります。

更に言えば、これだけの機種を揃えるのであれば、ファインダー無しの動画優先モデルを出すべきでしょう。

キヤノンの商品企画は、全く以って遅れていると言わざるを得ません。

無用なレンズ内手振れ補正

まだまだそれだけではありません。

何故広角レンズにまで、レンズ内手振れ補正を入れなければならないのでしょう。

種類ソニーニコンキヤノンパナソニック
35mm
FE 35mm F1.8

Z 35mm f/1.8 S

RF35mm F1.8 MACRO IS STM

S 35mm F1.8
24mm
FE 24mm F1.4 GM

Z 24mm f/1.8 S
450g

RF24mm F1.8 MACRO IS STM

S 24mm F1.8

上の表をご覧の通り、広角レンズにまでレンズ内手ブレ補正が入っているんはキヤノンだけなのです。

この場合、他社より安いからそれでも構わないと思われるかもしれませんが、レンズ内手ブレ補正がなければ、もっと安くて軽くて光学性能が良くなったかもしれないのです。

おまけにレンズ内手振れ補正は、当然ながら振動や衝撃に弱いので故障のリスクを高めます。

これは間違いなくキヤノンのレンズのディスアドバンテージと言えます。

もっとハッキリ言わせて頂くのならば、欲しくもない物まで買わされる抱き合わせ商品の様な物です。

万年バリアングルモニター

これはもはや致命的と言っても良いでしょう。

今どき他社では、チルト式とバリアングルモニターを組み合わせた背面モニターを上位機種に搭載しているにも関わらず、キヤノンは頑なにバリアングルモニターに固執しています。

なぜなのでしょう?

頭が凝り固まっているとしか思えません。

パワーズームレンズが無い

常々お伝えしているのですが、動画が主流となりつつある今の時代、普及クラスのパワーズームレンズが1本も無いというのも致命的でしょう。


FE PZ 16-35mm F4 G

E PZ 10-20mm F4 G

NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR

XF18-120mmF4 LM PZ WR

LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.

これだけ見ても、いかにキヤノンの商品企画が遅れているかが如実に分かります。

動画の測光モードが選択できない

これまではどちらかと言えば、商品企画絡みの問題でしたが、これは開発設計の問題でしょう。

他社機なら動画においても測光モードが選べるのに、キヤノン機は中央重点測光の一択なのです。

EOS R8のEXIF情報

これは技術的に遅れていると言わざるを得ません。

SDR動画がH.265で撮れない

2024/1/2:追記

これも今どきのカメラでしたら信じられない事です。

何とEOS Rシリーズは、最新のEOS R3、RS MarkII、R8であっても一番新しいH.265のコーデックで動画を撮れないのです。

EOS R3の仕様書の抜粋

 

ちなみに何故か、LogやHDR PQでは撮れるのです。

だったらファイル容量を減らせるH.265でSDRの画像も撮れる様にすれば良いのに、何故かH.264しか撮れない様になっているのです。

一体何を考えているのでしょうか?

4K120Pが撮れない

2024/1/2:追記

動画絡みで言うと、これも非常に情けない事です。

EOS Rシリーズにおいて4K120Pで撮れるカメラは、1台も無いのです。

確かにEOS R5やEOS R3は、4Kの120fpsで撮れるのですが、記録方式は30Pなのです。

4Kの120fpsが撮れないEOS R3

他社は本当の4K120Pが撮れるので、しっかり音声も記録されており、いざとなれば後で4K60Pにも4K30Pにも変更可能なのです。

にも関わらずEOS Rシリーズは、それができないのです。

サーボAFが異常に遅い

2024/1/2:追記

そして動画に関してもっと致命的な事をお伝えしましょう。

恐らくEOS Rシリーズで動画を撮ってる方でしたら、薄々気付かれている事でしょう。

動画のサーボAFが異常に遅いのです。

具体的には、ゆっくり被写体に寄っていくと、サーボAFがそれに追い付かないのです。

ところがです。

何と静止画のコンティニュアスAFですと、その接近速度でもAFは追従するのです。

生憎これについては、詳しい検証ができていないのでこれくらいにしておきますが、この理由はキヤノン独自のデュアルピクセル CMOS AFに画像処理エンジンが追い付いていないのではないでしょうか。

これ以外にもあるのですが、それは後程。

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