ご存知の方も多いでしょうが、キヤノンの2024年第一四半期(1Q)の売り上げが発表されました。
それによれば、2024年1月から3月の売り上げは、対前年同期比で-7.1%、営業利益に至ってはなな何と-61.7%との事です。
これは好調なネットワークカメラ事業を含んだ値のなので、カメラ事業だけではもっと落ち込んでいるという事です。
もう愕然とします。
更に台数ベースでは–10%という事なので、1Qに売れたのは大半が安いAPS-Cサイズ機という事でしょう。
また下にあります様に、1Qで市中在庫の適正化を図ったという事は、売れない高級機を作り過ぎてしまったという事です。
昨年11月にEOS R3やR5が突然値下げされたのは、これが理由だったのです。
キヤノンの上位機種がこれだけ売れなかったというのは、それ自体由々しき事態なのですが、問題は今後の対応です。
一時的とは言え、ここまで大きく落ち込んだのですから、決算説明会関連資料の中に何らかの善後策なり抜本策が示されているかもしれません。
当然ながら将来の製品に関して詳しくは言えないにしても、キヤノンのカメラユーザーを含めたステークホルダーを安心させる何かしらの言及があってしかるべきです。
そう思って2024/3/8に発表されたプレゼン資料を調べてみると、2023年の課題と今後の戦略は以下との事です。
えええっ?
2024年1Qにいきなりこれだけ落ち込みながら、昨年(2023年)の課題は外乱と3D対応?
そうは言っても、もしかしたら続く今後2年間の戦略と取り組みのスライドの中に何かしらのヒントが隠されているかもしれません。
と思いきや、下にあります様に、ミラーレスカメラ市場での絶対的な地位を確立するために、相変わらずピラミッド構造の商品構成を目指すそうです。
という事は、これからも一生懸命低価格機を出し続けるという事なのでしょう。
そしてそれが思わしくなかったため、サードパーティー製RFレンズの参入を許容したのでしょう。
そして、もっと気になるのが以下です。
以前もお伝えしたのですが、本当にこれからは3Dだとキヤノンは思っているのでしょうか?
一時期量販店に3Dテレビが溢れていましたが、今じゃ殆ど見かける事はありません。
確かにいつかブレークするときが来るかもしれませんが、少なくとも今じゃないのは間違いありません。
にも関わらず、何で3Dなのでしょうか?
確かに2Dにおいてブッチギリの独走状態ならいざしらず、現在のキヤノンは明らかにソニーやニコンに商品面でも技術面でも後塵を拝しています。
そんな状態において、何故3Dなのでしょうか?
そろそろ我慢の限界です。
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