EOS R6 Mark IIIの動画フォーマット

手持ちの初代EOS R6をEOS R6 Mark IIIに買い替えたらどんな良い事があるか考えてみました。

そうなると真っ先に思い浮かぶのは、何と言ってもクロップ無しで4K120Pが撮れる様になった事です。

今までのEOS Rシリーズで4K120Pが撮れるのは、EOS R1、R3、R5IIと、どれも60万円超の高級モデルばかりだったのですから、40万円弱の普及機クラスで使えるのはかなり魅力的です。

また従来H.264でしか撮れなかったFHD120PやFHD180Pも、新しいコーデックのH.265を使えるのも動画容量も減らせて便利です。

そんな訳で、それぞれの機種で120fpsが使える動画フォーマットと、そのビットレートを調べてみました。

120fpsで撮れる動画フォーマットとそのビットレート
動画フォーマットEOS R6EOS R6IIEOS R6IIIEOS R3
4K120PH.264Intra、422,10bit1800Mbps
1200Mbps
1880Mbps
420,8bit
LGOP、422,10bit500Mbps
LGOP、420,8bit300Mbps
H.265LGOP、422,10bit450Mbps
LGOP、420,10bit300Mbps
FHD120PH.264Intra、422,10bit600Mbps360Mbps
420,8bit
LGOP、422,10bit100Mbps
LGOP、420,8bit120Mbps
70Mbps
120Mbps
70Mbps
70Mbps
H.265LGOP、422,10bit100Mbps
LGOP、420,10bit70Mbps

するとご覧の通りで、EOS R6IIIにおいては、使える動画フォーマットが大幅に増えた事が分かります。

特に4K120Pについては、従来撮れなかったのですから増えて当然なのですが、FHD120Pについては従来使える動画フォーマットは一つだったのが、H.265を含めて5種類に増えました。

このため(従来どれだけ動画フォーマットの少なさを嘆いた方が多かったのか知りませんが)、これで他社のミラーレスカメラの動画機能に肩を並べたと言っても良いかもしれません。

と言うより、ソニーやパナソニックのミラーレスカメラにおいては、FHDはH.265をサポートしていないので、むしろこの点においては他社をリードしたと言えるかもしれません。

ただしH.265を使えばFHD120Pの動画容量を従来より半分に減らせると思ったのですが、先代と同じくビットレートは70Mbpsのままでした。

おまけにビット深度は10bitと書き出しの8bitと異なるため、編集時にエンコードしないでそもまま書き出すスマートレンダリング機能も使えません。

H.264でしたら8bitをサポートしているのに、何という事でしょう。