突然で恐縮すが、本ブログが選ぶ現時点におけるフルサイズミラーレスカメラのベスト3をご紹介したいと思います。
目次
第1位:Nikon Z 8
第1位は、当然ながらNikon Z 8です。
恐らくこれに異を唱える方はいないでしょう。
何しろ電子シャッターの幕速度アップに伴いついにメカシャッターを削除し、被写体の動きを常にそのまま表示するReal-Live Viewfinderを搭載し、1100万画素のJPEGながら120コマ/秒のハイスピード撮影を可能にし、上下方向可動の縦横4軸チルト式画像モニターを採用し、8K60PのN-RAWに対応と、未だにこれを超すカメラは現われません。
だったらNikon Z 9も同じだろう言われるかもしれませんが、この大きさで尚且つ普及機クラスのバッテリーでZ 9とほぼ同じ性能を達成したのは、驚異としか言いようがありません。
一眼レフの時代からニコン機の電池の持ち良さには定評がありましたが、Z 8においてそのノウハウが遺憾なく発揮された様に見えます。
それはともかく、強いてNikon Z 8の弱点を上げれば、4500万画素と少々高画素な事くらいですが、最低常用ISO感度をISO64にした事により、3000万画素クラスと同等の画質が得られるとならば、HDDの容量を増やせば済む話ではあります。
はっきり言って、これさえを使えば誰でも即プロ並みの写真が撮れると言って良いでしょう。
という訳で、予算がたっぷりあってこれから写真や動画を撮ってみたいと思う方に一押しです。
第2位:SONY ZV-E1
第2位はソニーのZV-E1です。
これの何がスゴイかと言えば、上位機種であるα7S III(45万円)、或いはFX3(50万円)、更にはFX6(90万円)と同じ画質の4K動画が撮れる事です。
この小さな筐体で、100万円近くするカメラと同じ映像が撮れるなんて信じられない事です。
確かにファインダーは無いものの、スマホに鳴れた身ならば今どきそんな物は必要ありません。
メカシャターも無いのですが、静止画もしっかり撮れますし、ボディー内手振れ補正まで搭載しています。
更に上位機種には搭載していないAIプロセッシングユニットや、クアッドベイヤーを利用したダイナミックアクティブモードまで搭載しています。
もし低予算で最高画質の映像を撮りたいのならば、ZV-E1一択です。
第3位:Lumix S5 II
第3位はパナソニックのLumix S5 IIです。
ライバル機は、ソニーのα7IV(30万円)、ニコンのZ 6II(25万円)、キヤノンのEOS R6II(34万円)でしょうが、ほぼ同じ性能でありながらこの価格は驚異的です。
ほぼ同じと書きましたが、下にあります様に多少劣っているという意味ではありません。
項目\機種 | Nikon Z 6II (2020/11) |
α7 IV (2021/12) |
Lumix S5II (2023/2) |
EOS R6 II (2022/12) |
画素数 | 2450万画素 | 3300万画素 | 2420万画素 | 2420万画素 |
電子幕速度 | 1/45秒 | 1/30秒 | 1/20秒 | 1/56秒 |
ISO感度 (拡張) |
100-51,200 (50-204,800) |
100-51,200 (50-204,800) |
100-51,200 (50-204,800) |
100-102,400 (50-204,800) |
シャッタースピード | 1/8000-30, B | 1/8000-30, B | 1/8000-60, B | 1/8000-30, B |
AF | ハイブリッドAF 瞳AF 動物AF 最大81% EV-4.5 |
4D FOCUS リアルタイム 瞳AF 動物検出 最大93% EV-3 |
像面位相差AF 空間認識AF リアルタイム 認識AF 顔瞳動物鳥認識 |
デュアルピクセル CMOS AF II 瞳・顔・頭部検出 犬・猫・鳥検出 鉄道、飛行機 最大100% EV-6.5 |
連写 (電子シャッター) |
14コマ/秒 | 10コマ/秒 | 7コマ/秒 (30コマ/秒) |
12コマ/秒 (40コマ/秒) |
手ブレ補正 | 最大5段 | 最大5.5段 | 最大6.5段 | 最大8段 |
ファインダー | 0.5型 369万dot 0.8倍 21mm |
0.5型 369万dot 0.78倍 21mm |
0.5型 369万dot 0.78倍 21mm |
0.5型 369万dot 0.76倍 23mm |
モニター | 3.2型 210万dot チルト |
3型 162万dot バリアングル |
3型 184万dot バリアングル |
3型 162万dot バリアングル |
4K60P (推定値) |
APS-C クロップ (4:2:0) (10bit) |
APS-C クロップ 4:2:0 10bit |
APS-C クロップ 4:2:0 10bit |
5.1Kから 4:2:2 10bit |
4K30P (推定値) |
6Kから (4:2:2) (10bit) |
7Kから 4:2:2 10bit |
6Kから 4:2:2 10bit |
6Kから 4:2:2 10bit |
FHD ハイスピードフレーム |
FHD120P 音声付き |
FHD120P | FHD180P ただしMF FHD120P |
FHD180P |
最大ビットレート | 360Mbps | 230Mbps | 200Mbps | 230Mbps |
無線LAN | 802.11ac | 802.11ac | 802.11ac | 802.11ac |
価格(2021/10時点) | 25万円 | 30万円 | 24万円 | 35万円 |
むしろ逆です。
何しろ、基本性能はほぼ同じでありながら、それ以外に空冷ファンを内蔵し、アナモフィック撮影にも6K動画にも対応し、動画対応手振れ補正、ハイレゾモード、絞りブラケット、HDMI Type A端子まで搭載しているのです。
もし可能な限り低予算で動画も静止画も撮りたいとなったら、Lumix S5 II一択と言っても良いでしょう。
強いて言えば、これでLマウントの85mm F1.2のレンズと、S5 IIからファインダーとボデイー内手振れ補正を抜いたサブ機があれば、もう何も言う事はありません。
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