2021/11/28
ようやく分かりました。
キヤノン機を使って既に数年経つのですが、シャタースピードを調整していて、なぜかアレッと思う事がしばしばありました。
その時は撮影に追われて、それが何か調べる余裕もなかったのですが、本日ノンビリ写真を撮っていてようやくその正体に気付きました。
それが下のシャッタースピードの表記方法です。
恐らくこの表示を見て、正確に何秒か即答できる方はいらっしゃらないでしょう。
と言うより、じっくり考えても何秒だか分からないでしょう。
ましてや数値や単位や国際標準に詳しい技術系の方でしたら、これは数値ではなく記号として捉えるのではないでしょうか。
ちなみにダイヤルを回して次に表示される数値は、0”5、0”6となると、自分は果たしてシャッタースピードを速くしているのか、遅くしているのかさえも分からなくなってしまいます。
答えをお伝えしますと、これは0.4秒を指しているのです。
前後をもう少し羅列しますと、以下の様になります。
1/8 1/6 1/5 1/4 0”3 0″4 0″5 0″6 0″8 1″ 1″3 1″6 2″ 2″5
これは誰がどう見ても変でしょう。
道理で一瞬、何が何だか分からなくなるはずです。
“(ダブルプライム)を秒の代わりに使うのは良いとして、もしそうならば0″4は0.4″と表記すべきです。
にも関わらず、0″4とは何と非常識な事でしょう。
もしかしたら中には、小数点では小さくて見難いからダブルプライムにしていると好意的に思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、だったらなぜ絞り値は小数点表示なのでしょうか。
また日本の競技中継で使われる(発音される)0秒4を真似したとしたら、それこそ笑われてしまいます。
恐らくこの表記方法は、キヤノンがシャッタースピードをデジタル表示したときから続いているのでしょう。
そして伝統を重んじるキヤノンとしては、(左肩の電源スイッチと同様に)この表記方法は永遠に変えないのでしょう。
ではニコンはどうなのかと思って調べた結果が、以下になります。
1/8 1/6 1/5 1/4 1/3 1/2.5 1/2 1/1.7 1/1.3 1″ 1.3″ 1.6″ 2″ 2.5″
さすがニコン。
ご覧の通り、非常に分かり易くて理に適(かな)った表記方法になっています。
次はソニーです。
1/8 1/6 1/5 1/4 1/3 0.4 0.5 0.6 0.8 1″ 1.3″ 1.6″ 2″ 2.5″
好みかもしれませんが、やはりニコンが一番ユーザーの立場に近い(直感的に分かり易い)と感じる次第です。
伝統的なことは、たとえそれが理不尽であっても変えたくないのでしょうね。
Nikonだって、マウントの装着向きはどう考えても不自然ですが、Zマウントに変えるときにすら変更しませんでしたし。
ニコンのこのマウントの向きは、「逆転」ですが、同軸にあるフィルターの向きは「正転」、そしてフードも「正転」です。
これは理不尽すぎると思います。
よくNikonマウントの脱着方向を逆という人がいますが、道理があってで、理不尽ではないです。Ai以前、露光計を連動するのに絞りリングをF5.6に合わせ、最小迄絞り、それから希望のF値に設定します。絞りを絞る方向と装着方向が同じでない場合の動作を考えてみてください。どちらが間違いないか?
その後は不変を通し続けただけです。
レンズマウントはネジではありません、回す方向は扇風機の羽根の止めネジ等 道理に基づいていわゆる逆の物も多いです。