日中シンクロに必要なストロボの光量

2021/09/12(日)

 

急に思い立って、日中シンクロに必要なストロボの光量(ガイドナンバー)を調べてみる事にしました。

例えば下の様な夏場のビーチ写真の場合、被写体は露出アンダーですが、これで露出を上げると背景の雲が白く飛んで、空の青色がどんどん薄くなってしまいます。

1/160秒 F10 ISO100(EV13.3)

では背景の明るさはこのまま、すなわち露出設定はこのままで、被写体だけを明るくするには、どれくらいの光量(ガイドナンバー)のストロボが必要になるのでしょうか?

何しろ真夏の太陽光と直接対峙するのですから、当然大光量のストロボが必要になると思われる事でしょう。

キヤノンのストロボ軍団(左から600EX II-RT、430EX II、320EX、270EX、90EX)

またそのガイドナンバーを知るには、かなり難しい計算、もしくは長年の経験と勘、或いは試行錯誤が必要になると思われかもしれません。

ところが全くそんな事はないのです。

上の写真の場合、被写体までの距離は2mほどで、且つシャッタースピードは一般的なストロボ同調速度である1/250秒(もしくは1/200秒)以下ですので、ガイドナンバーは20で十分なのです。

ではこのガイドナンバー20をどうやって求めたかと言えば、絞り値の10に距離の2を掛けるだけで良いのです。

実際下の写真の様に、(同じシャッタースピードとISO感度で)絞り値がF5.6で距離が3m程度ならば、ガイドナンバーは17で済むのです。

1/250秒 F5.6 ISO100 ストロボ発光

もし嘘だと思ったら、是非試してみて頂ければと思います。

なお、シャッタースピードをストロボ同調速度より速くするハイスピードシンクロを行なう場合は、もっと光量が必要になりますので、これについてはこちらをご参照願います。

モバイルバージョンを終了