グローバルシャッターの本当のメリット

まだまだ先の事でしょうが、グローバルシャッターがカメラに搭載された場合のメリットについてお語りたいと思います。

メカ式のフォーカルプレーンシャッターの電子版がローリングシャッターだとしたら、常に全開するレンズシャッターの電子版がグローバルシャッターになります。

レンズシャッターを搭載したHASSELBLAD 500C/M

では電子シャッターがグローバルシャッター(レンズシャッター)になると、どんな良い事があるかといえば、ローリング歪(動体歪み)がゼロになります。

電子シャターで発生するローリング歪

ただしこれ自体は、高速に回転している物体か、左右に高速に動く物を撮らない限り殆ど気付く事はありません。

ではグローバルシャッター最大のメリットは何かと言えば、ストロボの全速同調が可能になり、日中シンクロが大幅に楽になる事です。

日中シンクロ(1/250秒 F6.3 ISO100)

今まででしたら、屋外で日中シンクロをやろうと思ったら、どうしても下の様な大きく重い大光量のクリップオンストロボが必要でした。


EL-1
GN60

HVL-F60RM2
GN60

SB-5000
GN55

GODOX TT600
GN60

ところが、グローバルシャッターを搭載したカメラが出た暁には、ガイドナンバーが一桁の超小型ストロボであっても、日中シンクロが可能になるのです。


90EX
GN9

HVL-F20M
GN20

SB-300
GN18

EF-X8
GN8

例えば先ほどの写真でしたら、グローバルシャッターで1/5000秒で撮れば、絞りはF1.4で済みます。

という事は、被写体までの距離が3mだとしても、ガイドナンバーはたったのGN4で済むのです。

そうなると、もしかしたら(放電チューブは不要で)高輝度のLEDでもいけるかもしれません。

という事は、カメラの上部に高輝度LEDを埋め込めば、日中シンクロができてしまう可能性があるのです。

問題は、そこまで生きているかどうかです。

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