LEDライトはストロボの代わりになるのか?

常々言っているのですが、ガイドナンバーの小さなストロボでしたら、高輝度LEDで代用できるのではないでしょうか。

実際最近のスマホでは、ストロボ代わりにLEDを発光している機種もあります。

そう思って、GN35の小型ストロボと単三電池4本で駆動するLED懐中電灯の光量を比べてみる事にしました。

その結果が以下です。

ストロボ(左)とLED懐中電灯の比較(F2.8、1/125秒、ISO100)

これはいずれも同じ露出設定(F2.8、1/125、ISO100)で撮った写真で、左がストロボ(GN35の光量1/128)、右がLED懐中電灯です。

いやはやこんなにも光量が違うとは、思ってもいませんでした。

写真が小さくて恐縮ですが、右のLED懐中電灯で撮った写真は、中央部に薄っすらと白い丸が見えるのが分かりますでしょうか?

ちなみにこの時点でのストロボのガイドナンバーは、壁までの距離が2mほどなので2.8×2のGN4.8となり、コンデジの内蔵ストロボ並みです。

そんなストロボでも、LED懐中電灯と比べるとこんなにも違うのです。

試しに露出を変えてLED懐中電灯の光を撮った写真が、以下になります。

LED懐中電灯の光(F1.8、1/125秒、ISO400)

この露出設定(F1.8、1/125秒、ISO400)でストロボとほぼ同じ明るさになったという事は、光量の差は3段(8倍)もあるのです。

このため、LED懐中電灯でGN4.8の明るさにするためには、同じ懐中電灯を8本も用意しなければなりません。

またこのLED懐中電灯の光量をガイドナンバーに例えるのならば、GN1.8になります。

実はそれだけではないのです。

LED懐中電灯は、1/125秒(0.008秒)間点灯し続けています。

一方このストロボの発光時間は、光量を1/128にしている事から、1/1000秒(0.001秒)未満なのは間違いないでしょう。

すなわちLED懐中電灯が0.008秒掛かる仕事を、ストロボは0.001秒でやってのけてしまうのです。

という事は、仮に1/1000秒だとしても1000÷125で8倍、もし1/10000秒だと80倍もストロボの方がパワーがある(瞬間的に明るく光っている)という事です。

これに前述の8倍を掛けると8×8の64倍、もしくは640倍です。

いやはや、ストロボの瞬間的な発光パワーが、こんなにも大きかったとはついぞ知りませんでした。

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