4K動画で解像度の低下なくデジタルズームのできる機種が登場した

2022/10/21

以前こちらの記事で、何故動画でデジタルズームが使えないのか、という話をさせて頂きました。

動画フォーマットの大きさの違い

具体的には、8K動画の撮れるカメラであれば、4K動画で解像感を落とす事無く2倍のデジタルズームが使える筈なのに、何故そんな機能を搭載したカメラが存在しないのか、というものです。

4000万画素のFUJIFILM X-H2

ところが、何と先日フジフィルムから発売されたX-H2は、正にそれができる様になっているのです。

X-H2におけるデジタルズームの解説

デジタルズームと聞くと、誰しも解像度が低下すると思ってしまいますが、(何度もいいますが)この場合解像度の低下は一切無いのです。

という事は、仮にフルサイス換算で35mm F1.8の単焦点レンズを使っていたとすると、全くお金を掛けずに35-70mm F1.8のズームレンズとして使用できるのです。

2倍のデジタルズーム

ただし70mmにした場合、同じ絞り値でも被写界深度が2段分深くなるのですが、それにしても市場のどこを探しても35-70mm F1.8なる明るいズームレンズなど存在しません。

高価で重いキヤノンのRF28-70mm F2 L USM

またFHDならば、これまた解像度の低下なく4倍ズームが可能なのです。

世の中に、こんなに美味しい話があるのでしょうか。

更にです。

上の商品説明にもあります様に、同時期に発売されたXF18-120mmF4 LM PZ WRなるパワーズームレンズを使えば、シームレスでデジタルズームが使えるとの事です。


電動パワーズームのXF18-120mmF4 LM PZ WR(12万円)

という事は、4K動画なら1本のズームレンズで18-240mm F4(フルサイス換算で28-360mm F4)までカバーできるのです。(FHDならフルサイス換算で28-720mm F4

これはかなり画期的ではないでしょうか。