何故EOS R1はメカシャッターを削除しなかったのか?
以前より不思議に思っていたのですが、遂にその謎が解明されるときが来ました。
恐らく本件については、いつかキヤノン関係者へのインタビューで解き明かされるであろうと思っていたのですが、ついに以下のYouTubeでその答え明らかになったのです。
それによれば、メカシャッターの方が高周波フリッカーに対して有利だからとの事です。
”な~んだ、そうだったのか”、と言いたい所ですが、そんな事は有り得ません。
何故ならば、EOS R1のメカシャッター(電子先幕シャッター)のストロボ同調速度は1/250秒なのに対して、電子シャッターの同調速度は1/320秒なのです。
という事はシャッターの全開時間が同じならば、幕速度は間違いなく電子シャッターの方が速いのです。
だとしたら、高周波フリッカーに対してより有効なのは、明らかに電子シャッターの方です。
幕速度が速ければ速い程、フリッカーは出難くなるのです。
その最右翼が全画面同時読み込みのグローバルシャッターで、これはどんな周波数の光源であっても全くフリッカーは発生しません。
にも拘わらず、メカシャッターの方が有利とはこれ如何に?
質問者にもっと突っ込んで質問して頂きたいと思ったのですが、ようやく気付きました。
何とこのインタビューの出席者は、CMJ(キヤノンマーケティングジャパン)の方々でCINC(キヤノン株式会社)の開発担当者ではないのです。
これではいくら突っ込んで訊いても、これ以上の話は聞けないでしょう。
という訳で、本件は依然闇の中という事になりそうです。
ただしインタビューにある”DIGICアクセラレータが、撮像素子からのデータ処理と分析を担当している”、すなわちAFや被写体認識を専門で行っているというのは、かなり有効な話です。
次期EOS R6 Marl IIIがこいつを乗せてくれれば、今までの不満がかなり解消されるのは間違いないでしょう。
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