Fvモードの不思議な挙動

2021/09/27(月)

先日、Fvモードのお勧めの使用方法として、Avモード(もしくはSvモード)専用にしてカスタム設定モードに登録すれば良いとお伝えしました。

Fvモードの説明図

そうすれば、電源ON直後は全ての露出設定項目がAUTOになり、一度シャッターボタンを半押しすれば、その露出で最適な絞り値からスタートできます。

Fvモードをカスターム設定モード(C1)に登録した場合

ところがこれは、本来のFvモード(ダイヤルをFvにセットした場合)とは違うのです。

というのは、本来のFvモードであれば、いずれかの露出設定項目は前回の設定値が維持されているのです。

例えばAvモード相当であれば、絞り値は前回の設定値が維持されています。

本来のFvモード(ダイヤルをFvにセットした場合)

と、ここまでの話は既にお伝えしたのですが、最近になって両者に更なる違いがあるのに気付きましたので、お知らせしたいと思います。

それはストロボを装着したときです。

ストロボOFF

例えばストロボの電源をONしていない状態で、露出が自動で以下の様な値になったとします。

ストロボOFF:1/80秒 F4.5 ISO10000

これは、蛍光灯で照らされた室内の明るさと思って頂ければと思います。

本来のFvモード

この環境下において本来のFvモードにして、本体電源ON→ストロボ電源ON→シャッターボタン半押し(測光タイマーON)すると、露出設定が以下の様になるのです。

本来のFvモードでストロボON:1/60秒 F4.5 ISO500

ご覧の通りISO感度がストロボOFF状態より4段以上下がりますので、これで撮ったら、間違いなく背景は真っ暗になります。

Fvモードをカスタム登録した場合

一方Fvモードをカスタム設定モードに登録した場合であれば、上と同じ手順でストロボをONしても以下の設定になります。

Fvモードをカスタムモードに登録してストロボON:1/60秒 F4 ISO4000

これでも若干背景は暗くなるものの、十分許容範囲です。

となると、やはりFvモードをカスタム設定モードに登録して使った方が、良さそうな感じです。

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