IPB と Long GOP の違い

以前から疑問だったのですが、キヤノンのEOSシリーズは、Long GOPをなぜかIPBと呼んでいます。

ところが何故かシネマEOSにおいては、Long GOPと呼んでいます。

そうなると、どうもこのIPBとLong GOPには違いがある様なのですが、それは一体何なおでしょう？

そう思っていた所、たまたまキヤノンアジアのHPに以下の記事を見つけました。

What’s the difference between IPB and Long GOP?

For compression with the IPB method, the fewer the number of P and B frames referencing one I frame, the higher the video quality, and the bigger the file size. Conversely, the more P and B frames to one I frame, the smaller the file size.

Long GOP generally refers to an extended GOP (more than 15 frames). On Canon’s Cinema EOS cameras, the inter-frame compression method is referred to as “Long GOP”, whereas on the EOS digital series and other digital cameras, it is indicated as “IPB”. They differ in terms of the number of frames in the GOP and so have different compression rates; however, they are basically the same method.

これを翻訳すると、以下の様になります。

IPB と Long GOP の違いは何ですか?

IPB方式で圧縮する場合、1つのIフレームを参照するPフレームとBフレームの数が少ないほど、ビデオ品質は向上し、ファイルサイズは大きくなります。逆に、1 つの I フレームに対して P フレームと B フレームの数が増えるほど、ファイル サイズは小さくなります。

ロング GOP は通常、拡張された GOP (15 フレームを超える) を指します。キヤノンのシネマEOSカメラではフレーム間圧縮方式を「Long GOP」と呼びますが、EOSデジタルシリーズやその他のデジタルカメラでは「IPB」と表記します。GOP 内のフレーム数が異なるため、圧縮率も異なります。ただし、基本的には同じ方法です。

今一つ違いが分かり難いのですが、どうやらIPBはフレーム間圧縮をするフレーム数がLong GOPより少ない様です。

という事は、IPBの方が圧縮率が小さい可能性もあるのですが、これもビットレート次第で一概には言えません。

またもう一つの可能性としては、Long GOPのフレーム間圧縮は15フレーム以上とあるので、もしかしたらEOSシリーズはその分のバッファーの容量が足りない、もしくは処理速度が遅くて15フレーム以上を満足できないのではないでしょうか？

最近になって、キヤノン機の動画性能は他社機と比べるとかなり劣るのを知ってしまったため、その可能性はかなり高い様な気がしてなりません。