動画撮影で被写体が左に寄る理由

全く困ったもんです。

といつもの出だしで始まりましたが、先ずは下の写真を見て頂きましょう。

これは動画の切り抜きなのですが、被写体が左に寄っています。

たまたま人物が右側を向いているので、右にスペースがあっても左程不自然さはありませんが、下はどう見ても変でしょう。

それはお前の撮り方が悪いと言われればそれまでなのですが、あらゆる事象の原因が一つだけという事は滅多にありません。

事故にしろ何にしろ、原因を探ると大抵複数の要因が潜んでおり、それが重なって事故が起きるのです。

では、この被写体が左による最大の理由は何かと言いますと、バリアングルモニターです。

そんな事はないだろうと思われる方用に、わざわざ絵まで描いてみました。

バリアングルモニターを見ながら撮影すると被写体が左にずれる

ご覧の通り、レンズの光軸からずれたバリアングルモニターを見ながら撮影していると、知らず知らずに被写体が画面左に寄ってしまうのです。

ある程度被写体から離れていれば左程影響はないのですが、これがモニターを見ながら被写体にどんどん近付くと、間違いなく被写体が左に寄っていきます。

それを意識して近付ければ良いのですが、そう簡単にはいきません。

そしてもう一つの要因は、バリアングルモニターが180度開かない事です。

バリアングルモニターが180度開かないためズレを助長する

このためモニターを被写体に対抗させると、更に被写体は左に寄る事になります。

これが仮に180度以上開く様にできれば、被写体に近付いたら故意に180度以上展開してこのモニターとレンズとのズレを多少なりとも相殺する事ができるのですが。

バリアングルモニターが180度以上展開できればズレを補正できる

昨今の傾向として、動画撮影を考慮してなのか、バリアングルモニターのカメラが増えています。

ですが、バリアングルモニターのどこが動画に適していると言うのでしょうか?

かと言って邪魔な外部モニターを追加する気もしません。

何か良い手はないものでしょうか。

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