2021/12/25
Nikon Z 9において、電子シャッターの幕速度がメカシャッターの幕速度に追い付いたのに伴い、ついにメカシャッターが削除されました。
そうなると、今後続々とメカシャッターレスのカメラが登場する事でしょう。
ならば、これからカメラはどんな風に変化していくのか考えてみます。
目次
小型化
真っ先に思い付くのは、カメラの小型化でしょう。
何と言っても下のユニットが丸々なくなるのですから、同じ性能であれば小型で軽くなるのは間違いありません。
参考になるのは、メカシャッターを搭載していないシグマのfpです。
本機はフルサイズの撮像素子を搭載していながら、この大きさです。
ファインダーが無いのもあるのですが、フルサイズ機でありながらここまで小型化が可能になるのはかなり魅力的です。
恐らくフルサイズ機に限らず、小サイズ機においてもこれからもっと小型の機種が出てくるのでしょう。
低価格
次は価格です。
当面はスキャン速度の速い新型の撮像素子と相殺されるかもしれませんが、シャッターユニットが無くなった分価格も少なからず安くなる事でしょう。
α7 III
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Nikon Z 6II
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実際上に有ります様に、SIGMA fpは同じ撮像素子を搭載するα7 IIIやNikon Z 6IIより安めの価格帯です。
NDフィルター搭載
また小型化ではなく、空いたスペースを有効活用する手もあります。
その最右翼は、シャッター幕の代わりにNDフィルターを搭載する事です。
これはRFマウントを採用したキヤノンのシネマEOS C70が参考になります。
本機の場合、当然ながらメカシャッターレスで空いたスペースにNDフィルターを搭載しています。
NDフィルターが内蔵されれば、動画の撮影が格段に便利になります。
とは言っても、来年中には無理でしょうから、それまではマグネット付きのフィルター枠で我慢します。
バッテリーの大型化
これ以外にも、工夫すればより大型のバッテリーを搭載できるかもしれません。
またメカシャッターがない事により、当然ながら消費電力も減りますので、撮影枚数も増えます。
その他
これ以外には、耐久性も上がり、振動や音もなくなると良い事づくめなのですが、かと言って弊害は思い付きません。
まとめ
以上をまとめると、メカシャッターが無くなるという一抹の寂しさがあるものの、カメラもようやく数十年続いた一つの足かせが取れたとも言えそうです。
もっと言わせて頂ければ、ようやくスマホの優位性の一つであるメカシャッターレスに追い付いたとも言えるかもしれません。
最後に残るメカ的に動く部品は、手振れ補正ユニットぐらいでしょうか。
これもクロップ覚悟で静止画でも電子手振れ補正が働く様にすれば、いつか削除される日が来るかもしれません。
そうなったときこそが、スマホ追撃のトキです。
手振れ補正ユニットは高級スマホが苦心してでも搭載しているので、それにとって変われる技術のブレイクスルーがない限り意外となくならないかもしれません。
にしてもフラッグシップ機でこんな大胆な変更をするニコンの今後のカメラにすごく期待ですね。