ピクセルサイズ(画素ピッチ)から撮像素子の大きさを求められるでしょうか?
ピクセルサイズとは、1画素の長さ、もしくは1画素の間隔と言えば良いでしょうか。
例えばiPhone 15 Proの望遠カメラのピクセルサイズは、1μmと公表されています。
ただし撮像素子のサイズは公表されていない様です。
恐らく1/2.3型辺りではないかと勝手に思うのですが、確証はありません。
ではこの値から撮像素子の大きさを求める事はできるのでしょうか?
当然ながら答えはYESで、簡単に求められます。
ご存知の様にiPhoneを含めて大多数のスマホカメラの画素数は1200万画素で、縦横比は3:4ですので縦横が丁度3000画素×4000画素になります。
そんな訳で、この撮像素子の縦横の長さは以下の式で求められます。
撮像素子の縦横の長さ=長さ方向の画素数×ピクセルサイズ
これによりピクセルサイズが1μmの場合、以下の様になります。
縦の長さ=3000画素×1μm÷1000μm/mm=3mm
横の長さ=4000画素×1μm÷1000mm/μm=4mm
3×4mmとなると、どうやら1/3.6型でiPhone 14 Proの77mmの望遠と同じでした。
一昔前のスマホカメラの主流であった1/2.3型が6.2×4.7mmですので、かなり小さい(1/2.4)のが分かります。
ついでなので、iPhone 15 Pro Maxの120mmの望遠カメラも調べてみます。
この場合、ピクセルサイズは1.12μmとありますので、縦横の大きさは以下になります。
縦の長さ:3000画素×1.12μm÷1000mm/μm=3.4mm
横の長さ:4000画素×1.12μm÷1000mm/μm=4.5mm
iPhone 15 Proの77mmのカメラよりは大きいいものの、これもかなり小さな1/3.1型の撮像素子でした。
以上をまとめると以下の様にないります。
種類\項目 | 画素数 | 撮像素子 | サイズ | 画素ピッチ |
iPhone 15 Proの 77mm望遠カメラ |
1200万画素 | 1/3.6型 | 3×4mm | 1μm |
iPhone 14 Proの 77mm望遠カメラ |
1200万画素 | 1/3.6型 | 3×4mm | 1μm |
iPhone 15 Pro Maxの120mm望遠カメラ | 1200万画素 | 1/3.1型 | 3.4×2.5mm | 1.12μm |
そんな訳で、画質で選ぶのであればメインカメラ(1/1.3型)が無難な様です。
先日発表されたblack magic camera appがスマホでisoのコントロールがある程度自由にできる動画特化の撮影アプリでさらに無料ということで話題になっていますね。タップしてのAFをしようとすると自分の環境ではisoが固定からオートに戻ってしまうのですが、今後に期待が大いにできるアプリのように感じられます。以前からの記事の通りであればボケ感はともかくiphoneでの動画撮影がより身近で高画質になるかもしれませんね。