iPhone 13 ProとEOS R6の画質を比べてみた

いつかじっくり比べてみようと思っていたのですが、やっと念願が叶いました。

先日知り合いが来てiPhone 13 Proを持っていたので、手持ちのEOS R6で同じ条件で撮影して、どれくらい画質の差があるか確認してみました。

iPhone 13 Pro

ちなみに両者の性能は以下の通りです。

項目\機種 EOS R6 iPhone 13 Pro
撮像素子
画素数
レンズ
フルサイズ(36×24mm)
2000万画素
RF24-105mm F4L USM
 1/1.66型(7.6mm×5.7mm)
1200万画素
F1.5 26mm相当

撮像素子の大きさを比較する、EOS R6の方がiPhone 13 Proより20倍も大きい事になります。

左からフルサイズ、1インチサイズ、スマホ用の撮像素子

ただし画素数が異なりますので、これを1画素の大きさで比較すると、12倍になります。

すなわちEOS R6の方が、12倍(3.6段)も画質が良い事になります。

で、撮り比べた写真が以下になります。

EOS R6(F7.1、1/250秒、ISO100)iPhone13(F1.5、1/3460秒、ISO50)

目立つのは色味の違いですが、興味深いのはタマタマながら背景のボケ具合が同じになっている事です。

常々お伝えしております様に、APS-Cサイズ機の絞り値を1.5倍、マイクロ4/3機の絞り値を2倍すれば、(同じ画角で)同じ被写界深度になるフルサイズ機の絞り値が求められます。

それと同じ理屈でiPhone 13 Proの絞り値を4.5倍(√20倍)すれば、フルサイズ機で同じ被写界深度になります。

1.5×4.5でF6.8なので、確かに凡そF7.1に近い事が分かります。

またもう一つ興味深いのは、iPhone 13 Proはシャッタースピードが1/3460秒と非常に高速でありながら、ISO50を使っているという事です。

これならiPhoneの最低感度であるISO20にして、F1.5の1/1500秒でも十分でしょう。

なぜISO50なのか少々腑に落ちないのですが、いずれにしろこの写真の場合、EOS R6の方が理論上2.6段画質が良い事になります。

このまま2枚を比べても良いのですが、念のためにEOS R6の写真を縦横比3:4にし、更に画素数を1200万画素にしたのが以下になります。

EOS R6(F7.1、1/250秒、ISO100)iPhone13(F1.5、1/3460秒、ISO50)

そして、この中心部を拡大(100%)したのが、以下になります。

EOS R6(F7.1、1/250秒、ISO100)iPhone13(F1.5、1/3460秒、ISO50)

多少大きさが異なりますが、これを見比べて画質の違いが分かる方はいないでしょう。

ただしEOS R6の方が、岩のザラザラした質感が分かりますので、もしかしたらiPhone 13 Proの方はこの時点で既にノイズ処理を掛けているのかもしれません。

そのせいもあるかもしれませんが、それやこれやで画像の色々な所を拡大して見比べてみたのですが、全く画質の違いが分かりません。

このため当初は差が無いを結論にしようと思ったのですが、無地の空を400%まで拡大するとようやくそれらしい画質(ノイズ)の差を見付ける事ができました。

左のEOS R6に対して右のiPhone13 Proの画像は僅かにノイズ感が認められる

いずれにしろ、たったこれだけの差か、と言われればその通りです。

とういう訳で、甚だ一方的な結論ですが、画質においては未だカメラの方が優れているとしたいと思うのですがいかがでしょうか。

これでもしこれでISO20を使われていたら、と思わないではいられません。

1件のコメント

スマホガチ勢に言わせると、iPhoneはカメラ性能が低いらしいです。
他人のレビューしか見ていませんが、Xperia 1Vのカメラ性能には恐るべきものがあります。
私の友人はGalaxy S23を使っていますが、それも驚異的な性能で開いた口が塞がりませんでした。
何が凄いって、広角から望遠までこなせるんです。13mm~230mmまで手のひらサイズで撮れるんです。得意な焦点距離なら5000万画素の超高解像度、それ以外でも1000~1200万画素です。クロップすれば焦点距離700mm級の写真が300万画素で撮れてしまう。ベース感度が低いので、日中ではめちゃくちゃ高画質ですよ。「手のひらサイズでここまでできるのか!」と驚かされました。
普通の審美眼なら、本当にスマホで充分です。普通の人はピクセル等倍にして「余計なノイズリダレクションが入っている!」とか言いませんからね。
それでも我々は「勝手に感度設定が変わるのが嫌」「RAW出力は無いのか」「絞りとシャッター速度の設定不便すぎワロタ」となるわけです。カメラ趣味とはなかなか因果な物ですね。

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