目次
はじめに
背景をボカしたい場合、背景を遠くすれば良いのは、ご存知の事でしょう。
下の写真は赤い光源より黄色の光源の方が遠くにあるのですが、ボカスと遠くのボケの方が大きくなっているのが分かります。
では背景の距離を変えたら、ボケの大きさは具体的にどれくらい変わるのでしょうか?
例えば被写体の1m後方にある背景と無限遠先にある背景では、どれくらい違うのでしょうか?
今回はそれについて語りたいと思います。
被写体までの距離が2mの場合
下の写真は、被写体(マネキン)までの距離が2mで、右の点光源がマネキンから1m、左の点光源がマネキンから2m後方に配置されており、二つのボケが凡そ1.5倍異なる事が分かって頂けると思います。
計算すると、カメラから被写体までの距離が2mの場合、被写体から1m後方にある背景と2m後方にある背景では、ボケの大きさは1.5倍異なります。
そして1m後方にある背景と無限遠先にある背景では、ボケの大きさは3倍異なります。
生憎これは簡単な式では表せないので、表にすると以下の様になります。
被写体から背景までの距離 | 0.5m | 1m | 2m | 5m | 10m | 無限遠 |
ボケの大きさ(比率) | 0.6 | 1.0 | 1.5 | 2.1 | 2.5 | 3 |
なおこの倍率はカメラから被写体までの距離によって変動しますので、次は被写体までの距離が1mの場合を見てみます。
被写体までの距離が1mの場合
下の写真は、被写体(マネキン)までの距離が1mで、右の点光源がマネキンから1m、右の点光源がマネキンから2m後方の配置になっており、二つのボケが凡そ1.3倍異なる事が分かって頂けると思います。
計算すると、被写体までの距離が1mこの場合、被写体から1m後方にある背景と2m後方にある背景では、ボケの大きさは1.3倍異なります。
そして1m後方にある背景と無限遠先にある背景では、ボケの大きさは2倍異なります。
これを表で表すと以下の様になります。
被写体から背景までの距離 | 0.5m | 1m | 2m | 5m | 10m | 無限遠 |
ボケの大きさ(比率) | 0.7 | 1.0 | 1.3 | 1.7 | 1.8 | 2.0 |
まとめ
折角なので、被写体までの距離が1mと2mの場合を、グラフで比較すると以下の様になります。
これをご覧頂きます様に、被写体から背景までの距離が2m、5m、10mで凡そ均等にボケが大きくなる事が分かります。
また被写体に寄った方が、(全体的にボケは大きくなるものの)背景を離した事によるボケの効果は小さくなります。
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