キヤノンのタイムラプス動画は設定した撮影間隔で撮られていない

はじめに

これまた予想外の事が起きてしまいました。

と言うより、予想外の事に気付いてしまったと言うべきでしょうか。

キヤノン機におけるタイムラプスの撮影間隔ですが、仮に2秒で設定すれば当然ながら常に2秒間隔で撮影される、すなわち1分間に30コマ撮影されると何方も思う事でしょう。

EOS R8のタイムラプス設定画面

ところがです。

EOS R8においてシャッタースピードを遅くすると、なぜかシャッター開を知らせる電子音の間隔が2秒以上に長くなるのです。

例えば、シャッタースピードを2秒に設定すると、2秒間隔ではなく4秒間隔で鳴るのです。

タイムラプスの撮影間隔

念のために上の条件でPC画面に表示されたアナログ時計をタイムラプスで撮って、連続した2コマを抜き出したのが下の画像になります。

撮影間隔2秒、シャッタースピード2秒に設定して撮ったタイムラプス動画の連続した2コマ

これをご覧頂きます様に秒針がそれぞれ3本見えており、その中心の針は0秒と4秒を指しています。

すなわちこのときのシャッタースピードは確かに2秒なれど、コマ間隔は4秒という事になります。

という訳で、少なくともキヤノン機におけるタイムラプスの実撮影間隔は、タイムラプスの設定値+シャッタースピードという事です。

他社機はどうだか知りませんが、常に設定した撮影間隔で撮られていると思っていた者にとっては、見事に裏切られた気分です。

面倒なので確認はしていませんが、恐らく高速のシャッタースピードを使った場合も、(気が付かないだけで)その分実撮影間隔は延びているのでしょう。

だったら操作マニュアルに一言書いておいてくれれば、と思わないではいられません。

対策その1

では何とかコマ間隔と同じシャタースピードを使って、タイムラプス動画を撮る事はできないものでしょうか?

それで思い付きました。

だったら撮影間隔をゼロ秒にして、シャッタースピードを2秒にすれば良いのです。

と思ったのですが、タイムラプス撮影間隔の設定できる最小値は2秒でした。

せめて1秒が設定できれば妥協できたのですが、何故2秒なのでしょうか。

対策その2

ガックリしていた所、また別の方法を思い付きました。

それは、インターバルタイマーで2秒毎にシャタースピード2秒の写真を撮って、後で動画にする方法です。

少々手間ですが、これで何とか目的を達成できそうです。

そう思って試してみた所、タイムラプスと同じ結果になってしまいました。

すなわち結局4秒間隔の写真になってしまうのです。

おまけに撮影枚数を10枚と設定したのに、撮られた枚数は何故か5枚です。

どうやらフィルムカメラ時代のインターバル撮影の制御方式(シャッター動作完了後にインターバル動作)を、何の検討もなく単純にミラーレスカメラにも引き継いでいる様です。

今どきならば、1/60秒のシャッタースピードでも60fpsの動画が撮れるのに、何という事でしょう。

なおインターバルタイマーの最短撮影間隔は1秒ですので、タイムラプスの2秒よりは若干マシです。

まとめ

という訳で、少なくともキヤノン機においては、2秒間隔でシャッタスピード2秒のタイムラプス動画はどやっても撮れないという事です。

何とかこの記事を、キヤノンの関係者が読んでくれないものでしょうか。

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