目次
はじめに
三脚ネジの長さをご存知でしょうか?
最近動画を撮る様になってから、カメラの三脚穴を利用してプレートやらケージやらをゴテゴテと装着します。
その際、気を付けなくてはいけないのが、三脚ネジの長さです。
三脚ネジの突出量
三脚座に付いているネジの長さ(突出量)は、国際規格で1/4インチネジも3/8インチネジも4.5mm±0.2mmと決まっており、その長さであればどんなカメラであっても問題なく適合します。
三脚ネジの突出量が長い場合
ところがプレートやケージを何枚か重ねるために長めの三脚ネジを使うと、突出量が4.7mmを超えてしまいます。
その場合、ネジの先端がカメラのネジ穴の底にぶつかったのに気付かず、うっかり強く締め付けるとネジ山を潰してしまう事になりかねません。
かと言って、ネジの突出量が5mmとか6mm程度だと、わざわざネジにワッシャーを入れるのもスマートではありません。
三脚ネジ穴の深さ
という訳で、もし長めの三脚ネジを使用する場合は、お手持ちのカメラのネジ穴にネジ単品を指で回しながら挿入し、事前にネジがどれくらい深くまで入るか(ねじ穴の深さ)を確認しておく事をお勧めします。
ただしこの場合、ネジの下穴よりネジの切ってある部分の方が浅いので、ノギスや爪楊枝等を使ってネジ穴の深さを測定してはいけません。
ちなみ手元にあるEOS R8のネジ穴の深さを測って見た所、7.4mmもありました。
当然ながらネジ穴の深さは、(4.7mm以上であればいくらでも良いので)特別ISOで規格化はされてはいないのですが、万一誤って長いネジを使用されたときのために、思ったより深くしてある様です。
推測ですが、恐らく各カメラメーカー毎に社内規格として最低限の深さは規定しているのでしょう。
その上で、もしボディー側に余裕があれば個々のカメラ毎に可能な限り深くしているのかもしれません。
三脚ネジの突出量が短い場合
ところで、今まではネジが長い場合の話をしていましたが、逆にネジの突出量が短い場合もカメラとの結合強度が弱くなります。
このためプレートやケージをカメラに取り付ける前にネジの突出量を測定し、最低限4.3mm以上ある事を確認しておいた方が無難です。
1/4インチネジとM6ネジに注意
それともう一つ。
この1/4インチネジは、日本で一般的なM6のメートルネジと非常に良く似ています。
正確には1/4インチネジの方が僅かに太いのですが、見た目には殆ど識別できません。
おまけにM6ネジは、カメラの三脚穴にねじ込むと2回転くらいは軽く入り込むのです。
それからピッチが合わなくなって固くなるのですが、それをまた無理やりねじ込めばまたもネジ山を潰す事になります。
そんな訳で、M6のネジは絶対に1/4インチネジと一緒に保管してはいけません。
まとめ
1)三脚ネジの突出量の規格は、4.5mm±0.2mmである。
2)このためこれより長い突出量の三脚ネジを使用する場合は、カメラ側の三脚ネジの入る深さを事前に測っておく必要がある。
ただしこの場合、実際に三脚ネジを挿入して確認する必要がある。
3)また1/4インチネジとM6のメートルネジは良く似ているので、誤って使わない様に注意が必要である。
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