ニコンの大逆襲

2022/04/14

Nikon Z 9の新ファームウェア、V.2.0.0の内容を聞かれましたでしょうか。

進化が止まらないNikon Z 9

既にご存知かもしれませんが、内容は以下との事です。

・12bit 8.3K/60p RAW動画内部記録などの動画機能を向上
・動画撮影中の赤枠表示
・連続撮影した動体をカメラ内で1枚の静止画に合成する比較動合成対応
・ファインダーの高フレームレート(120fps)表示
・決定的瞬間をさらに確実に捉える1秒前のプリキャプチャを採用
・20種類の「カスタムワイドエリアAF」搭載をはじめとするAF性能強化

8K60P対応は事前にアナウンスされていた事ですが、蓋を開けてみれば何とUHD8.3K(3570万画素)対応です。

そうなると、いつか縦横比17:9のDCI8K(3540万画素)にも対応するのかもしれません。

今時動画撮影中の赤枠表示は必須と言っても良いのですが、キヤノンのEOSシリーズでは依然未対応です。

プリキャプチャ機能は、フルサイズ機にもいつかほしい機能だと言っていたのですが、まさかニコンが先行するとは。

トドメは、同時に開発発表されたリモートグリップMC-N10です。

ワンマンオペレーションによるリモートグリップの使用風景

これを見る限り、ニコンは本気で業務用動画機への参入を目論んでいる感じもします。

生憎動画業界には全く疎いのですが、これで(自社にビデオ事業部が無い利点を活かして)他社より価格を抑えたZマウントのシネマレンズが数本出れば、中小のプロダクションではそこそこ需要があるのではないでしょうか。

というより、むしろ現時点でバックオーダーの大半は動画機用なのかもしれません。

何しろこんな高機能なカメラが60万円台で買えるのですから。

もしそうだとしたら、つい数年前なら予想だにしない事です。

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