目次
はじめに
不思議な事に、Google アナリティクス で調べると弊サイトにおける直近で一番の検索クエリはEOS R8です。
これについては既に何度か記事にしたのですが、断片的な話ししかしていませんでした。
そんな訳で、EOS R8について総合的な視点で、私見を述べたいと思います。
結論
先ず結論から申し上げますと、迂闊に初心者が買ったら後悔するという事です。
何しろ小型軽量高性能は良いのですが、電池は小さくて持ちが悪いし、ジョイスティックは無いし、背面のコントロールダイヤルは無いし、ボディー内手振れ補正は無いし、メカシャッターは片幕の電子先幕シャッターだし、メモリースロットは1個しか無いと、同価格帯のカメラと比べるとハンディが多すぎます。
すなわち基本性能は高いものの、応用性能というか付帯性能というか、基本性能を補う部分の性能がかなり劣るのです。
ただし逆に言えば、これらを許容できる方であれば、買って後悔はしないと言えます。
お勧めの人
ではどんな方にお勧めかと言えば、以下の様にカメラにかなり精通している方です。
- 例えば、電池が小さくて頻繁に電池交換をする事になっても、(小型軽量化の代償として)それをしぶしぶでも許容できる方。
- 被写体検知が進歩して、余程レアな被写体でなければ、ジョイスティックなど使わないで済むと認識している方。
- 背面ダイヤルが無くても、前後ダイヤルとレンズのコントロールリングで何とか対応できる方
- 一般的な撮影において、ボディー内手振れ補正の効果は限定的だと知っている方。
- 電子先幕シャッターで発生するボケ欠けの回避策を知っている方。
- カメラにメモリースロットは1個あれば十分だと、(自称プロカメラマンと違って)ある程度信頼性工学の知識を有している方。
これだけ聞くと、一気に敷居が高くなってしまいます。
ですが、これらを一気に解消する撮影領域があるのです。
お勧めの撮影領域
それは比較的短時間の動画撮影です。
短時間の動画撮影とは、正味3分程度でそれなりにストリー性のある動画の事です。
これでしたら、小型のバッテリーであっても何とか間に合いますし、ジョイスティックも背面ダイヤルも、動画で役立たずなボディー内手振れ補正も電子先幕シャッターも使いませんし、はなからダブルスロットも必要ありません。
特にEOS R8の場合、EOS R3譲りの被写体検知とAF性能を有しており、FHD180Pまで撮れ、小型軽量なのでジンバル操作も楽になる事を考えると、かなりお勧めと言えるのではないでしょうか。
まとめ
まとめとしましては、
EOS R8は小型軽量で基本性能はEOS R6 mark II並みであるものの、それに付属する付帯性能が劣るが故に、初心者には積極的には勧められない。
ただしその付帯性能を補う知識と技量のある方には、お勧めの機種と言える。
また短時間の動画撮影においては、どの短所も無視できるので、動画主体のサブ機として見ると価値は高い。
と言った感じでしょうか。
そうなると、一刻も早く本機で活躍するパワーズーム付きのRFレンズが出てくれれば、と思わないではいられません。
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