85mm F1.2は135mm F1.8としても使える

はじめに

ご存知の様に、キヤノンからRF135mm F1.8 L IS USMが発売されました。

それはそれで良いのですが、もしRF85mm F1.2 L IS USMをお持ちの方は、このレンズを購入するのは控えた方が良いかもしれません。

何故ならば、という話をこれからしたいと思います。

85mm F1.2は、135mm F1.8としても使える

と言いますのは、全く同じとは言いませんが、RF85mm F1.2 L IS USMをクロップして使えばRF135mm F1.8 L IS USMとほぼ同じ写真が撮れてしまうからです。

具体的には、85mm F1.2のレンズを1.6倍(キヤノンのAPS-Cサイズの換算係数)にクロップすると、焦点距離は85mm×1.6で136mmになります。

またクロップした場合のフルサイズと同じ被写界深度(ボケ量)となる絞り値は、F1.2×1.6でF1.9になります。

すなわち、85mm F1.2のレンズを1.6倍にクロップすると、フルサイズの136mm F1.9のレンズで撮ったのと同じ写真が撮れてしまうのです。

ちなみにキヤノン以外の1.5倍クロップですと、128mm F1.8のレンズと同じになります。

当然ながらクロップする事で解像度は低下するのですが、高画素機であればさほど問題ではないでしょう。

そんな訳で、もし85mm F1.2のレンズをお持ちの方でしたら、1本で2本分のレンズを楽しめる事になります。

50mm F1.2は、85mm F1.8としても使える

ついでにお伝えしますと、50mm F1.2のレンズは、1.6倍にクロップして80mm F1.9、1.5倍にクロップして75mm F1.8と、85mm F1.8のレンズに近い使い方ができるのです。

NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

Noct 58mm F0.95は、85mm F1.4としても使える

更にニコンのNoct 58mm F0.95は、1.5倍にクロップして87mm F1.4と、85mm F1.4の代替として使用ができるのです。

NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct

さすがにこれを85mm F1.4の代用として使う方はいないでしょうが、知っておいて損はないでしょう。

まとめ

まとめとしましては、

明るい大口径単焦点レンズが1本あれば、2本分の大口径単焦点レンズとして使える、

また85mm F1.2にするか、それとも135mm F1.8にするか迷っている方には、断然85mm F1.2がお勧めである、

そしてもし85mm F1.2を持っている方は、敢て135mm F1.8を購入する必要はない、

という事です。