もう断言しても良いでしょう。
キヤノンは完全にソニーに負けました。
そう言うと、キヤノンファンに怒られそうですが、恐らく大多数のキヤノンファンの方々も薄々そう感じていらっしゃる事でしょう。
一昨年(2022年)のミラーレスカメラ市場におけるキヤノンのシェアは31.7%、2位がソニーで29.4%でした。
ですが、さすがに昨年は逆転してソニーが一位でしょう。
当初カメラの開発リソースは、断然キヤノンの方が上回っていると思っていました。
実際一眼レフの時代はそうだったのでしょう。
ところがミラーレスカメラになってから、ソニーは大幅にカメラ事業にリソースを投入したのではないでしょうか。
何しろソニーは、信じられないほどのスピードで矢継ぎ早に新製品を投入しています。
そのため、現在フルサイズのミラーレスカメラだけで12機種もあるのです。
対するキヤノンは、たったの8機種です。
それもEOS RやEOS RPは5年以上も前のモデルですし、EOS R5 CはシネマEOS(ソニーのFXシリーズ)だと考えれば、実質12対5です。
すなわち、これを見るだけでも2倍以上のリソースの差が伺えます。
また技術的に見ても、グローバルシャッターを搭載したり、AIプロセッサーを搭載したりと確実にキヤノンより先行しています。
さすが大企業ソニーと言うべきでしょうか。
ちなみに2022年度の連結決算で比べると、キヤノンの売り上げが4兆円なのに対して、ソニーは11兆5千億円と約3倍の規模です。
そんな多角的経営を行なっているソニーが狭いカメラ市場に本気で攻め込んでくるとは、キヤノンも予想していなかったのではないでしょうか。
当初キヤノンはソニーに対して5年ほど遅れてミラーレスカメラ市場に参入してきましたが、それでも4~5年でソニーに追い抜くだろうと勝手に思っていました。
実際EOS R5やEOS R6が出た頃は、ほらやっぱりと思ったのですが、その後は鳴かず飛ばずです。
これからキヤノンはどうするのでしょうか?
そう思ってキヤノンの中期計画を調べてみたら、以下との事です。
よもやシェアNo.1を維持するために、低価格のミラーレスカメラを次々に出すとは思えません。
かと言いて、形成逆転となる様な大きな隠し玉があるとも思えません。
いずれにしろ、昨年のシェアの発表が楽しみです。
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