2021/10/2
幣サイトでは常々、フルサイズ機が小サイズ機より画質が良いのは、あくまでも被写界深度が小サイズ機より浅い場合だけであって、同じ画素数と画角と被写界深度であれば、画質は全く同じになると唱えてきました。
例えばですが、下の様なステージ写真を、フルサイズ機を使って1/500秒 F5.6 ISO800で撮ったとします。
すると、同じ画素数の1インチサイズ機であれば、理論上絞りを3段(正確には2.9段)絞った1/500秒 F2.0 ISO100で、上と全く同じ写真が撮れるのです。(詳細はこちら)
すなわち、値段も大きさも全く異なる下の2台のカメラで、全く同じ写真が撮れてしまうのです。
そうは言っても、弱小サイトのいう事を、そう簡単に信じて頂く事はできないでしょう。
ましてや、こんな事を言うのは世界中探しても幣サイトくらいなものですし、プロ用カメラとコンデジで全く同じステージ写真が撮れるはずがないと思うのが道理です。
そんな訳で、以前フルサイズ機と1/2.3型機を等べてみた事があるのですが、残念ながらその時は、両者のメーカーも異なれば、年代も異なるという事で、理想的な比較とは言えませんでした。(当該記事はこちら)
そこで今回、新たにキヤノンの1インチサイズ機である2000万画素のPowerShot G7 X Mark IIIを購入しましたので、この画質を同じく2000万画素のキヤノンのEOS R6と比べてみたいと思います。
ちなみにG7 X Mark IIIは、フルサイズ換算で24-100mm F1.8-2.8のズームレンズを搭載していますが、この場合計算するとフルサイズの24-100mm F4.9-7.6(元の絞り値の2.7倍)と同じボケ量を表現できます。
PowerShoto G7X MarkIII
このため、もしG7 X Mark IIIが24-100mm F1.5-2.6の明るいレンズを搭載してくれれば、フルサイズのRF24-100mm F4-7.1 IS STMと同じボケ量の写真を撮る事ができます。
RF24-100mm F4-7.1 IS STM
ただしそれではフルサイズ機の立場がなくなるので、そこまではやらないのかもしれません。
それはともかく、G7 X Mark IIIは最高シャッタースピードが1/2000秒までだったり、ND3フィルターが内蔵されたり、最低常用ISO感度が125だったり、焦点距離によって絞り値が変わったりと、EOS R6と異なる点が多々あるので、この2台を比較して撮る場合の設定値を事前に考えておきます。
画角\機種 | PowerShoto G7 X Mark III | EOS R6 |
24mm | F1.8 1/8000秒相当(1/1000秒+ND8)ISO125 | F5.0 1/8000秒 ISO1000 |
100mm | F2.8 1/3200秒相当(1/400秒+ND8)ISO125 | F8.0 1/3200秒 ISO1000 |
もしEV14程度の明るい日中であれば、上の設定にすれば同じ露出/同じ被写界深度/同じ画質の写真が撮れるはずです。
どういう結果になるかお楽しみに。
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