2022/01/09
BCNランキングによると、昨年売れたデジカメは、キヤノンのEOS Kissシリーズ、α6000シリーズ、OMDSのPenシリーズ、フジフィルムのX-Aシリーズだそうです。
EOS Kiss M2 (2400万画素) | α6400 (2400万画素) | E-PL10 (1600万画素) | X-A5 (2400万画素) |
ところが、先般こちらの記事でお伝えしました様に、スマホが画質がどんどん向上してデジカメに迫ってきています。
仮に最新スマホが4枚の連写合成を行なったとすると、デジカメとの1画素の大きさの差(すなわち画質の差)は以下の様になってしまいます。
これをご覧頂きます様に、下にある10万円前後もする1インチサイズ機の画質は、既にスマホの後塵を拝しているのです。
DSC-RX100 VII (2000万画素) | G7 X III (2000万画素) |
また折角スマホより綺麗な写真を撮りたいと思って先ほどお伝えした4機種で撮った所で、恐らく何方も画質が良くなったとは感じないでしょう。
何故ならば最新のスマホと比べて、画質は0.5段ほどしか向上しないからです。
ならば、なぜ光学機器メーカーは、スマホと同じ1200万画素程度の普及クラスのデジカメを作らないのでしょうか。
そうすれば、1画素の面積が大きくなり画質は一気に向上するのです。
またたとえ5000画素の高画素であっても、今どき一般的なFHDや4Kモニターで見ても、下にあります様に結局200万画素か800万画素に間引かれてしまうのです。
ましてやSNSにアップできる写真は、せいぜい150万画素前後です。
また余程の事がない限り、A3以上にプリントする事などないでしょう。
そもそもスマホ人口(40億人)の大半が、1200万画素で十分だと認識しているのです。
にも関わらず、何故光学機器メーカーは初心者用とも言える普及機に高画素モデルを投入し続けるのでしょうか。
ちなみに、もし1インチサイズ機を1200万画素にすれば、最新スマホと同じ画質になり、APS-Cサイズ機であれば1.2段、フルサイズ機であれば2.9段も画質が向上しますので、これくらいならば撮った瞬間に画質の良さを実感できます。
普及機クラスのデジカメのライバルは、他社のデジカメではなく、スマホだと認識すべきできでしょう。
また初心者でなくても、安価で高画質な1200画素機がほしいと思う方はかなりいると思うのですが、どうなんでしょう。
以前、パナソニックもM4/3は1600万画素で十分でこれ以上の高画素化はしない。と発言してた気がします。
しかし、困った事に某価格サイト等のフルサイズ、高画素が絶対、みたいな考えからメーカーも高画素は一般には不必要な事はわかっていても今更、低画素の発売は出来ないのといった所ではないのでしょうか。
私は普段1000万画素程度のAPS-C機を使用しるので、低画素で最新エンジン搭載機の発売は大歓迎です。
ある程度の画素数にしておかないと売れないという現象が一般化してますからね…
普通の人は相変わらず画素数だけ見て判断してますし…