高級カメラを凌駕する廉価カメラとは

はじめに

昨年来の円安の影響もあるのでしょうが、カメラが本当に高くなりました。

ざっと見渡しても、30万円台、40万円台のカメラがざらにあります。


EOS R5
4500万画素
2020/7

α9 II
2420万画素
2019/11
α7R IV
6250万画素
2019/9

Z 7 II
4575万画素
2020/12

Lumix S1H
2420万画素
2019/9

で、それが困った事かと言えば、実は全くそんな事はありません。

と言うのは、どのみち弊サイトには手も足も出ない(買えない)のですから。

できれば、高級機はもっと高くなっても良いとさえ思ってしまいます。

何故ならば、プロの方々に利益率の高いカメラを頑張って買って頂く事によってメーカーは潤い、それによって利ザヤの薄い普及機にも開発費をそれなりに割いてくれるからです。

かと言って、そんなに高いカメラを買わないと良い写真や映像が撮れないかと言えば、そんな事は全くありません。

むしろ安い機材でプロの鼻を明かすのが、貧乏アマチュアの醍醐味と言えます。

とは言いながら、使いもしない機能を普及機に盛り込んで、それによって値段が高くなっては元も子もありません。

そんな訳で、前置きがすっかり長くなってしまいましたが、幣サイトが考える普及機に必要のない機能(無くても困らない機能)を、独断と偏見を交えて列挙したいと思います。

なお一部黒塗りになっていますのは、プロに知られたくない部分ですので、想像して読んで頂ければと思います。

手振れ補正は要らない

毎度お伝えしております様に、望遠レンズ以外手振れ補正なんて不要です。

実際フィルム時代はそんなものは無くて、且つASA100程度のフィルムで何でも撮っていたのですから。

甚だ大雑把な見積もりですが、ボディー内手振れ補正が無ければ5万円、レンズ内手振れ補正が無ければ2割程度、カメラとレンズの値段を下げられるのではないでしょうか。

今時手振れ補正は三種の神器の様にどんなカメラにも搭載されていますが、それより遥かに安い■■や■■■■でカバーするので、何とか手振れ補正非搭載の普及機とレンズを作ってほしいものです。

Log撮影機能は要らない

最近つくづく不要だと思うのは、Log撮影の機能です。

恐らくこれをミラーレスカメラで最初に搭載したのは、ソニーのα7Sではないでしょうか。

S-Log2を搭載したソニーのα7S(ただし4K動画の内部収録はできず)

その後各社が続々と搭載してきましたが、こんなに役に立たないものを何故普及クラスのカメラにまで乗せるのでしょうか。

何故ならばLog撮影をすれば、明らかに■■が■■するからです。

そう言うと、無形のソフトなので削除しても価格は変わらない、と思われるかもしれません。

ところが、以前キヤノンやパナソニックが発売済みのカメラに有償でLog 撮影機能を追加した際、更新料は1万円もしたのです。

さすがにLog撮影の機能を無くせば1万円安くなるとは言いませんが、5千円程度は安くなるでしょう。

キヤノンのEOS RPが安いのは、この機能が無い事も理由の一つなのは間違いありません。

Log撮影機能の無い入門機のEOS RP

高解像度のファインダーとモニターは要らない

ファインダーとモニターも年々高解像度になっていますが、これも撮った画像に一切影響しないので不要です。

ファインダー944万ドット、モニター209万ドットのα7R V

AF精度が上がった今になれば、構図と表示が分かれば、入門機クラスのファインダー236万ドットとモニター104万ドットで何の不満もありません。

ファインダー236万ドットとモニター104万ドットのEOS RP

もし今どき一般的なファインダー369万ドットとモニター210万ドットを、この入門機クラスに変更すればトータルで3~4万円は安くなるのではないでしょうか。

ファインダー369万ドット、モニター210万ドットのEOS R6

ついでに言えば、フレームレートも30fpsで十分です。

ただしできる事ならば、モニターは極力明るくしてほしいものです。

いざとなればメカシャッターも要らない

最後は、メカシャッターです。

EOS-1D X Mark IIIのシャッターユニット

電子シャッターのスキャン速度が1/60秒未満ですと少々厳しいのですが、1/60秒以上ならばメカシャッターも削除しても良いのではないでしょうか。

そうなると当然ローリング歪みが気になりますが、それとても大した問題ではありません。

なぜならば、■■に高速で動く物など殆ど撮らないからです。

ただし、唯一■■■■■■■■が■■なるのがネックなのですが、これとても対応策はいくつかありますので、コストを優先して我慢する事にします。

まとめ

以上をまとめますと、高級機を脅かす貧乏人向けの普及機とは、手振れ補正とLog撮影機能とメカシャッターが無く、低解像度のファインダーとモニターを搭載したカメラとなります。

それだけ聞かれると、今どきそんなカメラが出る筈はないと思われるかもしれませんが、実は既に存在しているのです。

それがシグマのSIGMA fpfp Lです。


SIGMA fp L
6100万画素
2021/4

SIGMA fp
2460万画素
2019/10

両機は手振れ補正も、Log撮影機能も、メカシャッターも無く、モニターは210万ドットですがファインダーはありません。

実はこの記事を書き始めたときは、よもやこのカメラに行き着くとは全く考えてもいなかったのですが、果たしてこれは偶然なのでしょうか。

それともシグマも、同じ様な事を考えていたのでしょうか。

もしそうならば、このカメラで他社の高級カメラと伍して戦って欲しいという、シグマの強い思いが込められているのかもしれません。

両機の難点は、これだけ機能を削っていながらまだまだお高いという事と、4K30Pまでしか撮れないず、電子シャッターのスキャン速度が遅い(1/30秒以下)事です。

幣サイトの希望としては、EOS RPにEOS R6の撮像素子と動画性能を搭載して、10万円台に抑えたカメラです。


EOS RP
2600万画素
2019/3

もしそんなカメラがあれば、プロの持つ高級カメラに匹敵する出力を叩き出してやると、ひそかに夢見るのでありました。

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