α7IVは何故売れているのか?

最近のカメラ量販店の売り上げランキングを見ると、Nikon Z 8が売れに売れているそうです。

売れまくっているNikon Z 8

あれだけの性能ですので、それは十分納得できます。

ところが、どうしても納得できないのは、未だにソニーのα7IVがランキング上位に居る理由です。

 

未だに良く売れているソニーのα7IV

何故なのでしょうか?

確かに先代のα7IIIは、同世代のミラーレスカメラとしては群を抜いていたのですが、α7IVについてはどうにも腑に落ちません。

何故ならばと書こうと思ったら、α7IVを最新の類似機種と比較していなかった事に気付きました。

そんな訳で急ぎ作った比較表が、以下になります。

項目\機種Nikon Z 6II
(2020/11)
α7 IV
(2021/12)
Lumix S5II
(2023/2)
EOS R6 II
(2022/12)
画素数2450万画素3300万画素2420万画素2420万画素
電子幕速度1/45秒1/30秒1/20秒1/56秒
ISO感度
(拡張)
100-51,200
(50-204,800)
100-51,200
(50-204,800)
100-51,200
(50-204,800)
100-102,400
(50-204,800)
シャッタースピード1/8000-30, B1/8000-30, B1/8000-60, B1/8000-30, B
AFハイブリッドAF
瞳AF
動物AF
最大81%
EV-4.5
4D FOCUS
リアルタイム
瞳AF
動物検出
最大93%
EV-3
像面位相差AF
空間認識AF
リアルタイム
認識AF
顔瞳動物鳥認識
デュアルピクセル
CMOS AF II
瞳・顔・頭部検出
犬・猫・鳥検出
鉄道、飛行機

最大100%
EV-6.5
連写
(電子シャッター)
14コマ/秒10コマ/秒7コマ/秒
(30コマ/秒)
12コマ/秒
(40コマ/秒)
手ブレ補正最大5段最大5.5段最大6.5段最大8段
ファインダー0.5型
369万dot
0.8倍
21mm
0.5型
369万dot
0.78倍
21mm
0.5型
369万dot
0.78倍
21mm
0.5型
369万dot
0.76倍
23mm
モニター3.2型
210万dot
チルト
3型
162万dot
バリアングル
3型
184万dot
バリアングル
3型
162万dot
バリアングル
4K60P
(推定)
APS-C
クロップ
(4:2:0)
(10bit)
APS-C
クロップ
4:2:0
10bit
APS-C
クロップ
4:2:0
10bit
5.1Kから
4:2:2
10bit
4K30P
(推定)
6Kから
(4:2:2)
(10bit)
7Kから
4:2:2
10bit
6Kから
4:2:2
10bit
6Kから
4:2:2
10bit
FHD
ハイスピードフレーム
FHD120P
音声付き
FHD120PFHD180P
ただしMF
FHD120P
FHD180P
最大ビットレート360Mbps230Mbps200Mbps230Mbps
無線LAN802.11ac802.11ac802.11ac802.11ac
価格(2021/10時点)25万円30万円24万円35万円
太字は3機種の中で最も優れている性能を指す

これをご覧頂きますα7 IVが他社より優れているのは、どうみても画素数だけです。

それでいて価格は30万円もするのです。


Nikon Z 6 II

α7 IV

Lumix S5II

EOS R6 II

ところがです。

一番新しいLumix S5IIは、これ以外に空冷ファンを内蔵し、アナモフィック撮影にも6Kにも対応し、動画対応手振れ補正、ハイレゾモード、絞りブラケット、HDMI Type A端子まで搭載しているのです。

またレンズについてもシグマのレンズが使えますので、ソニー並みとは言わないまでも、かなりの選択肢があります。

にも関わらず、何故α7IVが未だに売れているのでしょうか?

推測するに、新規で購入している方は、恐らくネットの情報を元にカメラを選択しているのでしょう。

という事は、カメラに関する正確な情報が減ったという事でしょうか?

それともソニーのブランド力が、非常に高まったという事でしょうか?

7件のコメント

画質をSN比だけで語っているようでは絶対にわからないでしょう。
α7Vが出た時にも同じ記事をお書きになるのが楽しみです。

R5、Z6、α7S3を所有していますが、動画機としての使いやすさはソニーが頭一つ抜けていると感じています。キヤノンとニコンは録画中にできない操作が多すぎます。プロキシ同時記録もできず、ファイルサイズも大きい等、なかなかに不便です。

一報、写真機としてはファインダーが仕様の割に良くない、グリップの感触が悪い等ありますが、動画と写真両方するのであれば、やはりソニーを選ぶしかないと思います。

最後に軽さと小ささも大きな魅力です。

お便りありがとうございます。
メーカーの異なる3機種を使われるとは、かなり貴重ご意見です。
と思ったのですが、残念ながらそうでもありません。

先ず、カメラのプロキシ同時録画にどれほど意味がありますでしょうか?
何しろ高速のPCがあれば、プロキシファイルなどは必要ありません。
また遅いPCであっても、(多少時間は掛かりますが)編集ソフトでプロキシファイルをつくれば良いだけです。
それを敢えて、電池も消耗し、メモリーも圧迫し、発熱が心配な現場のカメラで、同時録画する必要はあるのでしょうか?
無駄が無い分、キヤノン機の方が優れていると思います。

またソニー機とキヤノン機の動画容量はどのくらい違うのでしょうか?
撮影条件とその容量を数値で言って頂かなければ、誰にも真偽は確認できません。

また質量についても、確かにEOS R5が738g、α7S IIIが699g、Z 6が675gですが、8K30Pの撮れるR5と4K120Pまでのα7S IIIを同列に比べるのはどうみても無理があるでしょう。
ちなみに8K30Pの撮れるソニーのα1は、737gです。

ついでに言えば、ソニーは昔ながらのXAVC S、XAVC HSと何だか良く分からない動画フォーマットを使っている上に、他社はどこも使っていない値段の高いCFexpress Type Aを採用すると、どうみても動画で頭一つ抜けているとは思えません。

ご回答ありがとうございます。

一個人の意見としてですが、プロキシ同時記録は大変便利です。
Ryzen9、メモリ64GB、RTX3070TiのPCを使用していますが、編集ソフトでプロキシを作成するのはなかなかに面倒です。ご指摘いただいた通り、動画ファイルが1つ2つであれば大した手間ではありませんが、旅行動画等で20~30ファイルになるとやめたくなります。これはyoutuberである私特有の問題かもしれません。

動画の容量については
キヤノンは4K30P10bitでIPB軽量時に85Mbpsが最小です。
ソニーは4K24P10bitでXAVCHS4K時に50Mbpsが最小です。
30pと24pの違いがあり、フェアではないかもしれませんが、フレームレートを気にせずとにかく小さく記録したい私にとっては、50Mbpsは魅力的です。

質量についてはご指摘の通りですね。私の使用したいレンズとの組み合わせではソニーが軽い(小さい)というだけですので、ここは無理のある比較でした。
ちなみに広角で使用することが多いです。R5+RF1435=738+540=1,278 α7s3+FE1635=699+353=1,052

CFexpress Type Aについては本当におっしゃる通り、私もソニーで一番許せない仕様です。
これは本当にType Bにしていただきたいです。

動画でソニーが頭一つ抜けているは言い過ぎだったかもしれません。
個人的な意見ですが、「プロキシ同時記録」、「容量の小ささ」、「動画撮影中にできない操作が少ない※」、「ワイヤレスマイクの存在」が3メーカーを持っている私が、動画でソニーを使用している理由です。
※拡大表示ができる」、「AFエリアを切り替えられる」、「手ぶれ補正を切り替えられる」等

ちなみに写真だけに使うのであれば、ニコンを選びます。

早速の返信ありがとうございます。

最近コメント欄が荒れていたので、ついつい横柄な返信をしてしまい、大変申し訳ございません。

貴方の様なロジカル思考の方に読んで頂いているとは、本当にありがたい限りです。

とは言いながら、動画の容量が仕様書にある最大ビットレートに比例するとは正直思えない所もあるのですが、頂いた情報はかなり有意義なものです。

ところで、YouTuberとの事ですので、もし機会があったら以下に関して動画をアップして頂けないでしょうか。

①異なるメーカーのカメラにおいて、動画の容量は仕様書にある最大ビットレートに比例するのか?

②FHD120P、4K30P、4K60P、4K120Pにおいて、撮って出しで最も画質(ノイズの少ない)が良いのはどれか?

勝手に期待しております。

ソニーが強いのは理由があると思います。
その中でα74が強いのはたしかに意味わからんですね。
個人的にはα7C2気になってます。

●サードパーティまで含めたミラーレス用のレンズの差
タムロンなどニコン向けにも対応し始めており、差が縮まってきている印象。

●フルサイズミラーレスのソニー一強時代が続いたので、プロ・アマ含めてフルサイズミラーレスはソニーを使っている利用者が多い。初心者にとって相談がしやすい。

●ソニーはカメラの目であるセンサーの世界一のメーカーでもあり、高性能なセンサーを搭載できる。

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