先般こちらの記事でお伝えした様に、レンズの焦点距離を2倍にしたら、被写体は2倍になるものの、背景のボケは4倍になるとお伝えしました。
そうなると、だったら被写体を同じ大きさにして撮ったら、背景のボケはどれくらいになるか知りたくなるでしょう。
具体的には50mm F4における被写体までの距離を100mm F4の半分にして、被写体の大きさを同じにしたらどうなるでしょう。
感覚的には2倍になる様な気がしますが、果たしてどうなるでしょうか?
するとご覧の通り2倍の大きさになりました、と言いたい所ですが残念ながら違います。
上の写真においては、マネキンから背景(点光源)までの距離が5.5mほど離れているのですが、この場合のボケの大きさは1.8倍異なります。
何だ2倍じゃないのかと、ガッカリするのは早過ぎます。
実は、マネキンから背景までの距離が無限遠に近くなると、ボケの大きさは丁度2倍になるのです。
逆に背景(点光源)がどんどんマネキンに近付くと、両者のボケの大きさは同じ、すなわち1倍になります。
という訳で、焦点距離が2倍異なるレンズを使って被写体を同じ大きさにして撮った場合、背景のボケの大きさは背景までの距離によって1~2倍異なると言えます。
また焦点距離が4倍異なるレンズを使って被写体を同じ大きさにして撮った場合、ボケの大きさは背景までの距離によって1~4倍異なる事になります。
ご理解頂けましたでしょうか。
コメントを残す コメントをキャンセル
コメントを投稿するにはログインしてください。