α7S IIIは、何故クアッドベイヤーを採用したのか?
以前下の記事でも述べたのですが、クアッドベイヤーであれば1200万画素と4800万画素のデュアル解像度が使えます。
にもかかわらず、それを使わないのに何故ソニーは高価で少なからず受光量が低下するクアッドベイヤーをα7S IIIに採用したのでしょうか?
今までモヤモヤしていたのですが、ようやくその解が見つかりましたのでご紹介したいと思います。
下は一般的なベイヤー配列の撮像素子に埋め込まれるAFセンサーを表しています。
このAFセンサーは、ご覧の通り1画素の左右半分を遮光した画素をペアで使用するため、この画素は画像が読み込めずに画素欠損となります。
AFセンサーの数は数万個に達するため、画素数の少ない撮像素子ですと画質に少なからず影響を与える可能性があります。
このためα7S IIまではコントラストAFが採用されていたくらいです。
そこでソニーは考えました。
何とかAFセンサーを減らさずに画質を維持する方法はないものかと。
そこで思い付いたのが、下にある様に1画素を4分割して(クアッドベイヤーにして)、小さな1受光素子をAFセンサーとして使う方法です。
そうすればAFセンサーのある1画素の受光量は半分になるものの、完全な画素欠損が防げ、且つ必要な数のAFセンサーを配置する事が可能になります。
あくまでも推測なので100%確実ではありませんが、恐らく九分九厘間違いないでしょう。
ここまでやってα7S IIIに像面位相差AFを搭載したと思うと、ますますZV-E1が欲しくなるのでありました。
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