興味深いYouTube動画を見つけました。
それは下にありますキヤノンのRFレンズと、同じくキヤノンのシネレンズの比較動画です。
RF135mmF1.8L IS USM(30万円)とCN-E 135mm T2.2 FL(50万円)の比較動画
その昔、キヤノンがEOS 5D Mark IIでフルサイズ機の動画市場に気付いて、急遽シネマ動画業界に参入してきました。
そのときは、このシネレンズの高級感溢れる外観と価格を見て、蛍石やら非球面レンズをふんだんに使ってとんでもなく光学性能の高いレンズなんだろうなと、勝手に思っていたものです。
ところがこの動画を見ると、スチール用レンズと大した差はないではありません。
一体シネレンズは、何故こんなにお高いのでしょうか?
ちなみに、一般的に知られているシネマレンズと静止画用レンズの違いをまとめると以下の様な感じでしょうか。
項目 | シネマレンズ | 静止画用レンズ |
光学性能 | 優 | 良 |
ピント | マニュアル(回転角180度) | 電動 |
絞り | マニュアル(T値表示) | 電動 |
ブリージング | 小 | 大 |
剛性 | 大 | 小 |
大きさ | 大 | 小 |
モデル名 | 側面 | 上面 |
価格 | 超高価 | 高価 |
ところが解像度等に関して大した差がないとすると、このシネレンズの価値とは何のでしょうか?
そう聞かれれば、ピントや絞りを微妙に調整できるとか、形状が似ているので操作感が変わらないとかいわれるのでしょう。
ところが、その気になれば静止画用レンズでもそれはできるのです。
例えばピントや絞りについては、今どきはどんなレンズでもモーターで駆動されているのですから、バイワイヤーでマニュアル調整できる様にすれば良いのです。
また電動ならば、調整速度を自由に設定できますし、ピントを合わせたい位置を電気的にプリセットもできます。
さらに動作開始時と停止時はゆっくりした動きにするといった職人芸も可能になります。
また外形についても、小さい物に大きい物を合わせるのは大変ですが、大きい物に小さい物を合わせるのは簡単です。
そして大きい物の形状を合わせた場合、小さくて軽いというメリットを捨て去ることになります。
ブリージングについても、今どきデジタル補正で対応できます。
そんな訳で、いつの日か静止画用レンズを使って、シマレンズと同じ事ができるカメラが登場するのは時間の問題でしょう。
では、そんなカメラを真っ先に出すのは、どこのメーカーでしょう?
弊サイトの勝手な予想としては、業務用の動画機もシネレンズも発売していないニコンではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
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