EOS R6は本格的な動画撮影には向かない

2021/12/08

幣記事をお読みの方で、もしかしたら既にEOS R6をお使いの方もいらっしゃるかもしれませんが、はっきり言わせて頂いて宜しいでしょうか。

残念ながらEOS R6は、本格的に動画を撮るのには向いていません。

当初は30万円もする機種ですので、そんな事は無いと思っていたのですが、やっぱりダメです。

何故かと言えば、EOS R6の動画撮影モードには、AUTOマニュアルしかないからです。

EOS R6の動画撮影モードには、AUTOとマニュアルしかない

当然ながらAUTOを選ぶと、自分でできるのは露出補正だけで、あとはカメラ任せでボケ量をコントロールする事すらできません。

AUTOを選ぶと、自分でできるのは露出補正だけ

ならばとマニュアルを選択すると、当然ながら絞り、シャッタースピード、ISO感度を自分で調整できるのですが、撮影中は絞りもシャッタースピードも自分で変更しない限り固定になってしまうのです。

マニュアルを選択すると、シャッタースピードも絞りも固定になる

幸いISO感度はAUTOにできるため、明るさが変わっても自動で適正露出にはなるのですが、何もしないで周囲が暗くなるとひたすらISO感度だけが上がっていくのです。

それだけならまだしも、ISO100の状態から周囲が明るくなると、ISO感度をこれ以上下げれないので、どんどん露出オーバーになっていくのです。

こんな事、許せますでしょうか。

かと言って動画撮影中に絞りやシャッタースピードダイヤルを回すのは、至難の業(わざ)です。

ですが、もしこれでEOSの上位機種の様に絞り優先モードがあれば、周囲が暗くなれば自動でシャッタースピードが遅くなり、明るくなれば速くなってくれます。

EOSの上位機種は、全ての動画撮影モードが使える

またISO感度をAUTOにしておけば、シャッタースピードとISO感度が良い塩梅(あんばい)で変化してくれます。

となると、何故キヤノンはEOS R6の動画撮影モードにAUTOとマニュアルしか搭載しなかったのでしょうか。

ちなみにこれは、入門機のEOS RPと同じ仕様です。

恐らくその理由は、キヤノンお得意の機種間のヒエラルキー(階層)を明確にするためなのでしょう。

フラッグシップ機であるEOS-1D X Mark IIIの撮像素子を流用したのですから、てっきり高性能機だと思ったら、こんな所で入門機の並みの仕様に落とすとは。

それに対してニコンは、入門機のNikon Z 5や更にはAPS-Cサイズ機のZ 50やZ fcを含め、全機種動画の撮影モードを全て搭載しているのです。

そして当然ながらソニーのαシリーズも、APS-Cサイズ機も全ての撮影モードに対応しています。

にも関わらず30万円もしながら、たったの2つの動画撮影モードで、どうやったら他社機並みの動画が撮れるのでしょうか。

ついでに言えば、EOS R6は動画のカスタム設定すらできないのです。

この機能があれば、先日お伝えしたジンバルを使用しているにも関わらず、うっかり電子手振れ補正を強で使用したというミスも防げたのです。

そんな訳で、EOS R6は本格的に動画を撮るのには向かない、と言うのもお許し頂ける事でしょう。

早くNikon Z 6IIIが出てきてほしいと、願うばかりです。

 

3件のコメント

私的には棲み分け。お金が有ればですが。
記録はスマホ。動体や楽しく撮影はレフ機。
ポートレートはキヤノン。風景はニコン。
旅にはZfc,
ソニーは、軽く電池の持ちがいいので、動画。

お金がないし、動画は興味ないので、愛着のあるニコンがいいな。
電池の持ちがいいD780、野鳥の撮影が好きなのでD500、発売されるであろうZマウント DX機がいいかなと妄想しています。

R6がそんな仕様だったとは初耳です。
R無印は高級機のような中級機のような微妙な立ち位置ですが、機能が大して絞られていない案外名機なのかもしれませんね
R mark2が出るという噂もありましたがどうなったんでしょうね

全くもって同感です。
EOS RからR6へ乗り換えたのですが、EOS Rで出来たことは当然R6でも出来るだろうと
思い込んでいたのが失敗でした。30万もするのに納得いきません。

正直動画”も”とるならEOS Rの方が優秀な気がします。

写真7:動画3の割合ですがR6ではAFフレームも静止画を踏襲するので全く使い物になりません。

静止画は1点AF、動画は追従を使っています。
Rなら静止画モードでも録画ボタンを押せばC3に切り替わりAFフレームも予め設定可能ですがR6には出来ません。
動画を撮るぞ!とどっしり構えて撮る人は良いですが、写真撮る片手間で動画取る人に撮っては全く不便です。

メインの被写体は子供で多くは写真ですが、ここは動画で残したい!って時にR6はダイヤルを回さないくてはならずとてもじゃないですが間に合いません。

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