打ち上げ花火の完璧な撮り方

はじめに

各地で花火大会が盛んな様です。

打ち上げ花火の寿命は10秒程度

そんな訳で遅ればせながら、打ち上げ花火の完璧な撮り方をお伝えしたいと思います。

ピント位置は無限遠固定

カメラを三脚に固定するのは当然として、ピント位置は当然ながら無限遠に固定です。

マニュアルフォーカスにして、一度遠くの光源にピントを合わせればあとは固定で大丈夫です。

絞りもかなり絞り込みますので、そうそうピントが外れる事はありません。

感度はISO100に固定

次にISO感度ですが、打ち上げ花火は非常に明かるので、(距離にもよりますが)ISO100固定で十分でしょう。

ニコンのフルサイズ高画素機でしたら、ISO64でもいけます。

絞り値はF8前後

絞り値ですが、打ち上げ花火はほぼ無限遠である事を考えれば、被写界深度は殆ど考慮する必要ありません。

故に、絞りは開放でも構わないくらいです。

とは言えそれでは明る過ぎますので、撮った写真を見て適当に絞れば良いでしょう。

打ち上げ花火までの距離にもよりますが、F8前後で大丈夫でしょう。

NDフィルターは不要

ところで最近打ち上げ花火を撮るのにNDフィルターを使っている方がいる様です。

確かにF16以上に絞る必要があれば、光の回析現象による解像度の低下を抑えるために止めはしませんが、さすがにそこまで明るく撮れる所まで花火に近づく事はないでしょう。

また花火の写真を、いちいち等倍に拡大して見る事もないでしょう。

さらにフルサイズ機であれば拡張ISO感度でISO50も使えます。

そんな訳で、打ち上げ花火の撮影のためだけに、わざわざ高価なNDフィルターを準備する必要はない、というのが弊サイトの見解です。

シャッターはバルブ(B)

打ち上げ花火が打ち上げられてから大輪が開花して散るまでなので、せいぜい10秒くらいでしょうか。

このためシャッタースピードは10秒に設定したい所ですが、バルブ撮影をお勧めします。

バルブ撮影とは、シャッターボタンを押している間シャッターを開けて撮る撮影方法です。

打ち上げ花火の場合、点光源が動き続けますので、花火自体の明るさはシャッタースピードには依存しません。

このため、バルブ撮影にすれば花火の明るさはそのままで、好きな瞬間の花火を撮る事ができるのです。

ただし余りに長時間シャッターを開けたままにすると、暗部はどんどん明るくなりますので、そこそこの所で抑えるのが肝要です。

また先ほどシャッタスピードは10秒程度とお伝えしましたが、大輪が咲くのはせいぜい2~3秒程度なので、大輪だけ捉えるのでしたら、その時間だけシャッターボタンを押し続ければ良い事になります。

なお直接シャッターボタンを押すと、カメラがブレる恐れがあるので、できればリモコンを使って操作したい所です。

まとめ

まとめますと、

打ち上げ花火を完璧に撮るには、カメラを三脚にセットし、ピントは無限遠位置に固定で、ISO100、絞りF8、シャッターはバルブで、あとは好きな瞬間にシャッターボタンを押して離す。

といった感じでしょうか。

コメントを残す