2022/09/02
これはむしろ我々にとって、好都合ではないでしょうか?
昨日いつもの様に写真や動画に関するYouTubeを見ていたのですが、その中でソニーから新しく発売されたFX30の話をしていました。
それによると、FX30の撮像素子(2600万画素)はAPS-Cサイズながら6Kオーバーサンプリングによる4K動画なので、フルサイズで1200万画素のFX3より4K動画の画質は良いという事です。
早い話が、35万円のカメラより17万円のカメラの方が画質が良いという訳です。
以前ならば、何とバカな事を言っているのかと、大いなる憤りを感じたものです。
何しろそのYouTuberの視聴回数は千回以上もあり、コメント欄を見ると誰一人もそれに疑いも反駁のコメントを寄せていない事を見ると、恐らく千人近い方がそのデマを信じているのでしょうから。
ネットが普及する前でしたら、新聞にしろテレビにしろ雑誌にしろ、それなりに監修を受け、しっかりと裏付けを取った上で内容が公開されていました。
ところが今どきでしたら、誰もが自由に(安直に)情報を発信できる様になり、何の根拠もないデマが簡単に拡がり易い状況になってきたという、非常に由々しき事態になってきています。
ネットリテラシーを高めなければいけないと言われても、そもそもその知識が全く無い方がネットから情報を得ようしているのですから、目の前にあるそれらしい情報を鵜呑みにしてしまうのは至極当然の事でしょう。
また恐らく弊サイトを覗いて頂ける方の中にも、同じ様に思われている方も多くいらっしゃるのでしょう。
そうなると、そんなのは大間違いだと弊サイトが声を上げなければなりません。
と言いたい所ですが、残念ながらその気は全くありません。
何故なれば、これというのは我々にとっては、実に好都合の事だからです。
何しろこんなデマが拡がる事によって、画質の悪いカメラを良いと思って使われる方が多くなり、本当に画質の良いカメラを知っている我々にとっては、直近のライバルが減る事になるのですから。
だったら、何も懇切丁寧にそんなのは嘘だと教えてあげる必要はありません。
デマが拡がれば拡がるほど、真実を知っている者は有利になる。
ならば、敢て真実を語る必要はありません。
悪貨は良貨を駆逐するとは、正にこの事です。
弊サイトもそろそろ閉店時間かもしれません。
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