絞りを開ければ背景がボケるのは、良く知られた話です。
では具体的にはどれくらいボケるのでしょうか?
答えを言いますと、絞りを1段開けたら背景のボケは1.4倍大きくなるのです。
これは下の写真を見て頂ければ、一目瞭然でしょう。
絞りを1段開けたら、背景にある点光源のボケの直径は1.4倍(正確には√2倍)大きくなるのです。
このためもし絞りを2段開けたら、ボケの直径は丁度2倍(=1.4×1.4)になり、3段開けたら2.8倍(=1.4×1.4×1.4)になります。
漠然とボケ易くなるではなく、数値で覚えておいて損はないでしょう。
ついでなので、更に面白い事をお伝えしましょう。
では絞りF9と絞りF1.4のボケの大きさは、どれくらい違うのでしょうか?
絞りF9と絞りF1.4だと5と1/3段違うので、、、などと考えると複雑怪奇になってしまいますが、実は下の計算で簡単に求められるのです。
ボケの大きさ(直径)の違い= 絞り値 A÷絞り値B
このため、絞りF9と絞りF1.4のボケの大きさは、以下の様に6.4倍違う事が簡単に分かります。
ボケの大きさ(直径)の違い= 9÷1.4=6.4
ちなみにこの式を使えば、F1.8とF1.4のボケの大きさは1.3倍異なり、F1.4とF1.2では1.2倍異なる事が分かります。
漠然とボケ易くなるではなく、計算で簡単に求められる事を知っておいて損はないでしょう。
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