フルサイズ機における高速連写ランキング

はじめに

電子シャッターの普及に伴い、カメラの連写速度が次々に塗り替えられています。

つい数年前でしたら、Nikon D一桁シリーズとEOS-1Dシリーズが4年毎に12コマ/秒、14コマ/秒、16コマ/秒と連写速度を競っていたのですが、今では遠い昔の事の様です。

EOS-1D X Mark III(メカ:16コマ/秒)とNikon D6(メカ:14コマ/秒)

そんな訳で、フルサイズ機において単純に連写速度だけで順位付けしてみる事にしました。

連写速度順

その結果が以下になります。

順位機種画素数
(万画素)
連写速度(コマ/秒)
メカ電子
1EOS R6II24201240
2EOS R324001230
3α150101030
4EOS R545001220
5EOS R620101220
6α9 II24201020
7α92420520
8Nikon Z 9457120
9Nikon Z 6II245014
10Nikon Z 6245012
11Nikon Z 7II457510
12α7 IV330010
13α7C242010
14α7R V610010
15α7S III121010
16Lumix S124209
17Lumix S1H24209
18Lumix S1R47309
19Nikon Z 745759
20Lumix S524207
21EOS RP26205
22Nikon Z 524324.5

ご覧の通りで、てっきり各社のフラグシップ機が上位を独占すると思ったら、何とトップは先日発売されたばかりのEOS R6 Mark IIではありませんか。

2400万画素で秒速40コマのEOS R6 Mark II

同じ2400万画素のEOS R3よりも速いとは、かなり驚きです。

2400万画素で秒速30コマのEOS R3

階層構造の厳格なキヤノンが、連写速度で下克上を許すとは信じられない事です。

それ以前に、何故裏面照射で積層型撮像素子を搭載したEOS R3が40コマ/秒を達成できなかったのか不思議です。

連写速度×画素数順

それはともかく、EOS R6 Mark IIは2400万画素なのに対して、ソニーのフラッグシップ機であるα1は5010万画素、ニコンのフラッグシップ機であるNikon Z 9は4571万画素と高画素機です。

5010万画素で秒速30コマのSONY α1

ご存知の様に、画素数が増えれば当然処理速度は遅くなりますので、同じフルサイズ機とは言え同列で比較するのは余りフェアではありません。

このため、単なる連写速度ではなく、画素数も考慮した連写速度が知りたくなってきます。

そんな訳で、連写速度と画素数を掛けたもので順位付けすると、以下になります。

順位機種画素数
(万画素)
連写速度(コマ/秒)画素数×
連写速度
メカ電子
1α150101030150300
2EOS R6II2420124096800
3Nikon Z 945712091420
4EOS R54500122090000
5EOS R32400123072000
6α7R V61001061000
7α9 II2420102048400
8α9242052048400
9Nikon Z 7II45751045750
10Lumix S1R4730942570
11Nikon Z 74575941175
12EOS R62010122040200
13Nikon Z 6II24501434300
14α7 IV33001033000
15Nikon Z 624501229400
16α7C24201024200
17Lumix S12420921780
18Lumix S1H2420921780
19Lumix S52420716940
20EOS RP2620513100
21α7S III12101012100
22Nikon Z 524324.510944

これでしたら、α1がトップで、Nikon Z 9が3位にくるのですが、EOS R6 Mark IIが依然2位に食い込んでいます。

まとめ

という訳で、

もし低画素のフルサイズ機で高速連写が必要ならばEOS R6 Mark II、

高画素機のフルサイズ機で高速連写が必要ならばSONYのα1が一押し

と言えます。


α1

EOS R3

 

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