背景をボカしたい場合、被写体に近付けば良いのは、ご存知の事でしょう。
では被写体までの距離を半分にしたら、ボケはどれくらい変わるのでしょうか?
答えを先に言ってしまいますと、被写体までの距離が半分になったら背景のボケ(直径)は2倍大きくなるのです。
これはあくまでも背景までの距離が無限遠の場合という条件付きなのですが、式で表すと以下の様になります。
ボケの大きさ(直径)の違い=被写体までの距離A÷被写体までの距離B
ではこれが概ね正しいかどうか、実際に撮り比べて確認してみたいと思います。
下はボケの代表格とも言える85mm F1.2のレンズで、人物の上半身を撮ったものです。
被写体まえの距離は、凡そ2mくらいでしょうか。
それでは次に、約1mに近付いた写真が以下になります。
ご覧の通り、人物が大きくなったのは当然ですが、背景のボケも大きくなったのが分かって頂けると思います。
このボケの変化量を直接スケールで測ってみますと、凡そ2倍になっています。
そんな訳で、被写体までの距離が半分になったら背景のボケ(直径)は凡そ2倍になるの、と言うのは覚えておいて損はないでしょう。
なお先ほど2倍になるのは背景が無限遠の場合だとお伝えしましが、背景が無限遠より近いとボケは2倍より大きくなります。
例えば上の写真の様に人物から背景までの距離が5m程度だとしますとボケは2.3倍になり、もし被写体から背景までが1mだとすると3倍になります。
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