EOS R6のノイズ特性(その2)

はじめに

新春早々、パンドラの箱を開けてしまった感じです。

既にお伝えしました様に、JPEGファイルの容量でノイズレベルを定量的に比較できそうな感じが益々強くなってきました。

ところで、前回のEOS R6を使った試験においては、以下の様にISO感度を1段ずつ増やしていました。

高感度撮影時のノイズ低減レベル:標準

このため、ISO200でノイズが増え、ISO400でノイズが減るのが分かったものの、もっと正確なISO感度が知りたくなります。

ISO感度を1/3ステップにした場合

鉄は熱い内に打てという訳で、早速ISO感度を1/3ステップで調べた結果が以下になります。

高感度撮影時のノイズ低減レベル:標準

これを見た瞬間、唖然としてしまいました。

お伝えしました様に、前回の試験では低感度でノイズが悪いのはISO200だったのですが、正確にはISO250が最も悪く、そのノイズレベルはISO5100と同じではありませんか。

ノイズレベルは間違いなく良いと思っていた低感度が、実は高感度並みだったとは。

ですが、それで驚いてはいけません。

驚くべきは、ISO500です。

前回の試験では、ISO400がISO100より僅かにノイズレベルが良かったのですが、ISO500とISO100では明らかにISO500の優れているではありませんか。

実際下の画像にあります様に、ISO100よりISO500の方が確かに色ムラが少ない様に見えます。

ISO100(左)とISO500(右)の400%拡大画像

過去数十年間、どんなカメラでも画質が最も良いのは最低常用ISO感度(ISO100)だと固く信じていたのですが、その常識を木端微塵に打ち砕かれてしまったのです。

果たしてこの結果を、素直に信じても良いものでしょうか。

まとめ

真偽(確度)のほどは置いておくとして、もしこれが事実だとしたら、言える事は以下の通りです。

①EOS R6を使ったJPEGファイルの撮って出しの場合、ISO500で撮るのが一番画質が良くなる可能性がある。

②RAWファイルにおいても、ノイズ量が一番少ないのはISO500で撮ったときである。

③ただし最小感度での撮影が最も多くの外光を取り入れるので、RAWファイルのデータ量が最も多い(ダイナミックレンジが最も広い)のはISO100で撮ったときである。

判断はお任せしますが、もし新しいカメラを買ったら、一度この方法でノイズレベルを測定しておいた方が良いかもしれません。

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