NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sでメカニカルシャッターを使えない理由

 

以前こちらの記事で、Nikon Z 50 にキットレンズ(NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR)を装着すると、メカニカルシャッターを選択できないという話をさせて頂きました。

APS-Cサイズ機のNikon Z50とキットレンズのNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

それに関してお便りを頂き、このキットレンズ以外でもNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sでもメカニカルシャッターを使えない様になっているそうです。

メカニカルシャッターが使えないNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

その理由は簡単で、恐らくレンズの開放値がF4.5と暗いからでしょう。

実際ニコンのZマウントレンズを調べてみると、レンズの開放値がF4より暗いのは以下の3本しかありません。

NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

ではレンズの開放値がF4より暗いとどうなるかと言えば、電子先幕シャッターを使用してもボケ欠けが発生しないのです。

赤いボーダーラインの下側では、電子先幕シャッターでもボケ欠けは発生しない

またメカシャターと電子先幕シャッターを比べれば、(ボケ欠けさえ無ければ)電子先幕シャッターをの方が振動が少なく、ストロボ同調速度も速くできます。

そんな訳で上記3本のレンズにおいては、(ボケ欠けを防ぐために)メカシャッターを使う意味がないので、電子先幕シャッターのみ選択できる様になっているという訳です。

と、偉そうにウンチクを垂れた所、最近新たに開放F値4.5のレンズが売り出されたではありませんか。

それが下にありますNIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sです。

ところが本レンズの場合、ニコンの公式HPのどこを見ても、メカシャッターは使えないとは書かれていません。

書かれていないけど使えないのか、それとも実際に使用可能なのか?

もし使用可能ならば、暗いレンズにも関わらず、なぜ使用可能にしたのか?

気になる所です。