目次
はじめに
デジカメにおける画質とは何でしょう。
これがJISやISOに定義されていれば良いのですが、そんな規格は無さそうです。
フィルム時代でしたら、解像度とか色味、粒状性がその代表選手だった様に思います。
また今どきでしたら、更にノイズ特性、諧調性、ダイナミックレンジまで画質に入るのかもしれません。
また多少抽象的な表現であれば、空気感、臨場感、立体感と言ったものが挙げられます。
とは言え、これら全てを画質と言ってしまうと、発散してしまいますので、幣サイト独自で画質を定義したいと思います。
なお予めお断りしておきますと、デジタルカメラの場合解像度が上がれば画質が下がるという明確な傾向があるため、ここでは画質と解像度は異なるものとして扱います。
案1:見た目と出力された画像との忠実性の度合い
先ず案1は以下です。
画質とは、見た目と出力された画像との忠実性の度合いである。
すなわち画質(Image Quality)が良いというのは、見た目と出力された画像が非常に良く似ているという事です。
これを画像で表すと、以下の様に見た目の画像と出力された画像が全く同じであれば、画質が良いという事になります。
これでも良さそうな気もするのですが、これだと解像度や画像の歪み等の幾何学特性まで入ってきますので、画質の定義としては広すぎます。
案2:見た目と出力された画像の色再現性の合致度
という事で、案2は以下です。
画質とは、見た目と出力された画像の色再現性の合致度である。
すなわち見た目と出力された画像の色味が似ていれば、画質が良いという事です。
例えば下が見た目の画像だとします。
にも関わらず、下の様に変色していたら、とても画質が良いとは言えません。
ただしこれだけでは足りません。
案3:見た目と出力された画像の色再現性と平滑性と諧調性の合致度
と言うのは、下の2枚の画像は、色味(色再現性)は同じですが、ノイズが乗ったり、バンディングが発生していたりしています
これも画質の定義に入れる必要があるでしょう。
そんな訳で、案3が以下です。
画質とは、見た目と出力された画像の色再現性と平滑性と諧調性の合致度の事である。
これで前述の不良画像は一通り網羅する事になりますが、いかがでしょうか。
結論
もしかしたら上記以外にも不良画像が存在するかもしれませんが、今の所は案3の以下を結論にしておきたいと思います。
案1:画質とは、見た目と出力された画像との忠実性の度合いである。
案2:画質とは、見た目と出力された画像の色再現性の合致度である。
案3:画質とは、見た目と出力された画像の色再現性と平滑性と諧調性の合致度の事である。
これを、英訳すると以下の様になります。
The image quality is the degree of matching between the appearance and the output image which include the color reproducibility, smoothness, and tone.
手前味噌な話ですが、英語に直訳できる日本語はソコソコ論理的です。
なお繰り返しになりますが、解像度は画質とは異なるものと扱うと共に、ダイナミックレンジは出力された画像の諧調性に含まれると考えています。
また幣サイト内で使用している”画質”は、以前よりこの定義に基づいて使用しています。
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