人物撮影用の縦型クリップオンストロボ

2022/11/06

どこかに人物撮影用の発光面が縦長のクリップオンストロボは売っていないものでしょうか。

当然ながら人物は縦長です。

発光面が横長のストロボを使うと、無用な所まで照らしてしまう

ところが最近のストロボの発光面は、須(すべか)らく横長です。

キヤノンのストロボ軍団(左から600EX II-RT、430EX II、320EX、270EX、90EX)

カメラのフレームが横長なので、それはそれで致し方ない事かもしれませんが、誰もいない空や地面まで照らすのは甚だ無駄ですし、意図しない所まで明るくなるのはもっと困ります。かと言って、ストロボの照射角を絞ると人物の足元が暗くなったりします。

以前なら下の様な縦型ストロボがいくらでもあったのですが、一体どこへ行ってしまったのでしょう。

サンパックの縦横可変式の縦型ストロボ

そう思いながら色々物色してみると、ようやくありました。

それがソニーのクイックシフトバウンス機能を搭載している大型ストロボです。

これらは縦位置撮影において簡単に天井バウンスができる様に、何とヘッド部が左右に180度回転するのです。

発光面が縦長になるクイックシフトバウンス機能

とは言え、これですとストロボとレンズの光軸がずれているのが気になります。

ストロボの光軸が左右にズレていると被写体の片側にクッキリした影ができる。

そうなると妥協して発光面が丸形でも良いかと思ったのですが、スウェーデン製は高くて手も足も出ませんし、中華製であってもソコソコの値段です。

かくなる上はストロボを寝かせて、カメラ上部に固定しようかと思ったのですが、そう簡単にはできそうもありません。

そこでようやく思い付いたのが、光学的に光を縦長にする方法です。

調べてみると、室内用のスポット照明を横に拡げるスプレッドレンズなる物が市販されているではありませんか。


直径50mmのアクリル製のスプレッドレンズ

早速発注してみましたので、結果は後ほど。

1件のコメント

いつも記事の更新を楽しみに読んでいます。
ソニー製品では光軸が確かにズレますが、最初の作例1(夜の海辺)に使用してもモデルとの距離、後ろに壁がない為、光軸のズレは気にならないのではと思います。
昔のカメラマンは今より少ない機材で工夫して失敗しながら自作していました。理想の光に頑張って下さい。
次回も楽しみにしています。

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